かげ【影】

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数え方(読み方)・単位

一つ(ひとつ)

解説

意味

光を反射したことによって見える物体の姿。
 
①目に映ずる実際の物の姿や形。
*万葉集〔8C後〕一九・四一八一「さ夜ふけて暁月(あかときづき)に影見えて鳴くほととぎす聞けばなつかし〈大伴家持〉」
*古今和歌集〔905〜914〕哀傷・八四六「深草のみかどの御国忌の日よめる 草深き霞の谷にかげかくし照る日のくれしけふにやはあらぬ〈文屋康秀〉」
*源氏物語〔1001〜14頃〕空蝉「暁近き月くまなくさしいでて、ふと人のかげ見えければ」
*太平記〔14C後〕二・主上臨幸依非実事山門変儀事「互に隔たる御影(カケ)の、隠るるまでに顧て、泣々東西へ別させ給ふ、御心の中こそ悲しけれ」
*浄瑠璃・曾根崎心中〔1703〕「道頓堀へ寄りやんなやと、かげ見ゆるまで見送り」
 
②鏡や水の面などに物の形や色が映って見えるもの。
*万葉集〔8C後〕二〇・四五一二「池水に可気(カゲ)さへ見えて咲きにほふ馬酔木(あしび)の花を袖に扱入(こきれ)な〈大伴家持〉」
*源氏物語〔1001〜14頃〕須磨「鏡台に寄り給へるに、面(おも)やせ給へるかげの、我ながらいとあてに清らなれば」
*大鏡〔12C前〕一・後一条「あかくみがける鏡にむかひて我身のかほを見るに、かつはかげはづかしく、又いとめづらしきにも見給へりや」
*平家物語〔13C前〕一一・剣「八の船に酒を入れ、美女の姿を作って高き岡に立つ。其影酒にうつれり。大蛇人と思って其かげをあくまでのんで酔臥たりけるを」
 
③心に思い浮かべた、目の前にいない人の姿。おもかげ。
*万葉集〔8C後〕二・一四九「人はよし思ひやむとも玉かづら影(かげ)に見えつつ忘らえぬかも〈倭太后〉」
*源氏物語〔1001〜14頃〕桐壺「母みやす所も、かげだにおぼえ給はぬを、いとよう似給へりと、内侍のすけの聞えけるを」
*和泉式部続集〔11C中〕上「君なくていくかいくかと思ふまにかげだに見えで日をのみぞふる」

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