かいだん【階段】

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数え方(読み方)・単位

一つ(ひとつ)、一箇所 (いっかしょ) 、一本(いっぽん)、一段 (いちだん)

解説

階段のある場所を数える場合は「箇所」を用います。細長い階段は「本」で数えます。階段の各段は「段」「つ」で数えます。

意味

①高さの異なる床面を連絡する段々の通路。斜めに渡した簓桁(ささらげた)と水平の踏み板からなる。種類には、直通階段、折れ階段、回り階段、螺旋階段などがある。
*紙上蜃気〔1758〕「簓桁 階段」
*文づかひ〔1891〕〈森鴎外〉「この塔は園に向きたるかたに、窪みたる階をつくりてその顛を平にしたれば、階段をのぼりおりする人も」
*道程〔1914〕〈高村光太郎〉戦闘「階段を飛び下りて街上に出た」
*一兵卒の銃殺〔1917〕〈田山花袋〉一七「すたすたと折れ曲った階段を下りて行った」
 
②物事が順を追って進展していく過程の一区切り。等級。段階。
*嚼氷冷語〔1899〕〈内田魯庵〉「文学者の価値が不相応に降落したは却(かへっ)て他日大に成功すべき楷段(カイダン)である」
*一国の首都〔1899〕〈幸田露伴〉「差別あり階段あれば取捨し選択せざる能はず」

語源

①漢籍には見られず、おそらく江戸後期に日本で造語されたものと思われる。それまでは和語で、平安時代は「きざはし」といい、室町になって「きだはし」が現われて併用された。江戸時代は「はしご」が多用されたが、「だんばしご」という語も現われ、明治時代になってから「はしごだん」ともいうようになった。
 
②「階段」という漢語は江戸後期から見えるものの、「戒壇」の当て字だったり、あるいは「はしご」などの和語で読まれたりすることもあった。この義で、字音のままカイダンと読むのは明治時代の半ばまでは必ずしも一般的ではなかったと思われる。→きざはし・はしご。

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