かいりゅう【海流】

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数え方(読み方)・単位

一つ(ひとつ)、一海流(いちかいりゅう)

解説

海流の速度は「ノット」で表します。1時間に1海里(1852m)進む速さを「1ノット」といいます。

意味

海の中を、ある幅をもって定常的に一定の方向に流れている流れ。黒潮などの暖流と、親潮などの寒流とがある。原因としては、風圧による吹送流、海の内部の密度差による密度流、風、気圧、雨、流入河川のために海面が傾斜し、このために起こる傾斜流、いろいろな原因によって流れが生じたとき、そのあとを補うために起こる補流などが考えられる。
 
*風俗画報‐七〇号〔1894〕人事門「北海道漁場区劃并海流図」
*潮騒〔1954〕〈三島由紀夫〉一「灯台の立ってゐる断崖の下には、伊良湖水道の海流の響きが絶えなかった」

語源

江戸時代の蘭学では、オランダ語stroom を小関三英の「新撰地誌」や渡辺崋山の「新釈輿地図説」は「海流」と訳したが、崋山が蛮社の獄によって捕らえられ、その蔵書が幕府に没収された結果、「海流」はあとに引き継がれなかった。明治初年は「潮流」「平流」が優勢で、「海流」を採用したものとしては矢津昌永の「日本地文学」があるが、その後は「洋流」も加わり、「海流」が優勢になるのは明治も末のことである。

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