かじ【舵】

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数え方(読み方)・単位

一本(いっぽん)

解説

意味

船の進行方向を操作するため船尾に設ける操船上最も重要な装置。上代は船尾側面に長い櫂状の練櫂(ねりがい)を用いたが、中古以降は今日のように船体中心線上に設けた。近世の和船の舵は、軸を身木(みき)、舵面(だめん)を羽板(はいた)または若羽(わかば)といい、身木上部に舵柄(かじづか)をつけて操作する。身木は床船梁(ゆかふなばり)の凹所にはめ、各種の綱道具で保持されるが、入港した際や浅い所では引き上げられる構造とする。
 
*太平記〔14C後〕七・先帝船上臨幸事「さては疑もなき事也。早、船をおせとて、帆を引、梶(カヂ)を直せば、此船は軈て隔(へだたり)ぬ」
*日葡辞書〔1603〜04〕「Cagiga (カヂガ) キカヌ」
*船長日記〔1822〕上「楫を打折れたれは、舩は横になりて浪を打込、何れも立騒ぎて荷打をし、檣(ほばしら)を切にかかる」
*学生時代〔1918〕〈久米正雄〉競漕・四「久野が鳥渡(ちょっと)舵を入れ損なったらどうだろう。忽ち艇は追ひ抜かれたかも知れない」

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