かんてん【寒天】

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数え方(読み方)・単位

一本(いっぽん)

解説

テングサの煮汁を凍結・乾燥させた食品のことで、「本」で数えます。

意味

①冬の空。また、寒い気候。さむぞら。《季・冬》

*新撰万葉集〔893〜913〕上「寒天月気夜冷々、池水凍来鏡面瑩」
*文明本節用集〔室町中〕「寒天 カンテン」
*中華若木詩抄〔1520頃〕下「漸く寒天に向ふほどに、寒衣をしたてて」
*日葡辞書〔1603〜04〕「Canten (カンテン)。すなわち、サムイ ソラ」
*俳諧・類船集〔1676〕加「寒天(カンテン)の比は手足にひびあかがりのきれて堪がたし」
*小学読本〔1873〕〈田中義廉〉三「寒天には、枯木あり、焼きて以て、煖を取るべし」
 
②テングサを煮て固め、凍らせてさらに乾燥したもの。軽く、白色。再び煮て冷やすと透明になって固まる。寒天寄せなどの料理や、蜜豆、羊かんの材料に用いたり、また、医薬用にも用いる。「寒天製す」「寒天晒す」「寒天造る」「寒天干す」などの形で冬の季題とする。

*浮世草子・男色大鑑〔1687〕三・三「挟箱に付し石花(カンテン)干瓢もおろして、立戻り」
*書言字考節用集〔1717〕六「石花菜 カンテン」
*道草〔1915〕〈夏目漱石〉三四「白玉を丸めて鍋の中へ放り込んだり、寒天(カンテン)を〓て切溜で冷したり」
 
③(寒天のように)やわらかい人。軟派(なんぱ)。
*当世書生気質〔1885〜86〕〈坪内逍遙〉一二「だれが岩木だと思ふもんか、カンテン野郎、こんにゃく男児たア、君の事だ」
 
④(アスファルト、セメントを流して固めるのを寒天に見立てて)舗装道路をいう、てきや仲間の隠語。〔隠語構成様式并其語集{1935}〕

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