かっぱ/カッパ【河童】

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数え方(読み方)・単位

一匹(いっぴき)

解説

人間的な性格を強く帯びているものとして扱う場合は「人」でも数えます。

意味

(「河童(かはわらは)」の変化した語。)
 
①想像上の動物。水陸両棲で、四、五歳の子どもくらいの大きさをし、口先がとがり、背には甲羅や鱗(うろこ)があり、手足には水かきがある。頭には皿と呼ばれる少量の水のはいっているくぼみがあり、その水があるうちは陸上でも力が強く、なくなると死ぬ。水中に他の動物を引き入れ、その生血を吸う。河童小僧。かわたろう。がたろ。がたろう。川立ち男。川小法師。川小僧。川子。河伯(かはく)。

*俳諧・桃青三百韻附両吟二百韻〔1678〕「かねのあみかかれとてしも浪の月 河童子(カッパ)のいけどり秋をかなしむ〈信章〉」
*談義本・豊年珍話〔1760〕四・封の生捕「本草綱目五十一巻獣の部に封(がはたろう)と云あり、関東の言葉にかっぱといふものにて」
*咄本・寿々葉羅井〔1779〕かっぱ「川太郎(カッパ)、むすこをいだきておよぎきたりしが」
*洒落本・松登妓話〔1800〕二「来なんすなもすさましい。あきれがとんぼけへりをしそくなって、かっぱそうてんのかうやくをはりそうだ、ふさふさしい」
*雑俳・柳多留‐四六〔1808〕「酔覚に河童は皿の水をのみ」
*河童〔1927〕〈芥川龍之介〉一「僕が河童(カッパ)と云ふものを見たのは実にこの時が始めてだったのです」
 
②(①の大好物とされるところから)植物「きゅうり(胡瓜)」の異称。また、「かっぱまき(河童巻)」の略。
*随筆・〓庭雑録〔1832頃〕「河童 〈略〉其さま胡瓜に似たれば、胡瓜を江戸の俗にカッパと呼ぶとおもへる者多し。さるにはあらず」
*雑俳・柳多留‐一六〇〔1838〜40〕「河童を皿へ居酒屋の三杯酢」
 
③川に舟を浮かべて客を呼ぶ水上売春婦のことをいう隠語。船饅頭(ふなまんじゅう)。
*歌舞伎・助六廓夜桜〔1779〕「何ぢゃの姫御前を河童(カッパ)とは、モウ女子の一分が廃った」
*雑俳・柳多留拾遺〔1801〕巻一六「河岸へ出るかっぱは鼻をぬきたがり」
 
④子どもの髪形。髪を結ばず、耳の辺まで垂らして下を切り落としたもの。江戸時代には頭の頂上を丸く剃ったことからいう。男の子に多く、のちに女の子がするようになった。かっぱあたま。おかっぱ。
*雑俳・柳多留‐一五〔1780〕「こりゃかっぱ十六もんが持ってこい」
*不言不語〔1895〕〈尾崎紅葉〉九「男の児とは聞けど〈略〉色は透くばかりに白く漆の如き髪を河童(カッパ)に置きて、長き奴も可愛く」
 
⑤泳ぎのうまい人。水泳の達人。また、泳いでいる子ども。
⇒河童の川流れ。

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