かりぎぬ【狩衣】

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数え方(読み方)・単位

一具 (いちぐ) 、一装い (ひとよそい)

解説

「装い」は衣服・調度などのそろったものを数える語です。

意味

古く、公家が常用した略服。胡服系の盤領(まるえり)で、前身頃と袖が離れており、袖付けをわずかにしてくつろぎをよくしたもので、袖口にくくりの緒がついている。布製であるところから布衣(ほうい)と呼んだが、野外の出行や院参に華麗な絹織物を用い、位階、年齢に相応する慣習を生じ、近世は有文の裏打を狩衣、無文の裏無を布衣と呼んで区別した。狩襖(かりあお)。かりごろも。
 
*神楽歌〔9C後〕小前張・蟋蟀「〈本〉しだらが真人(まうど)の 単重のかりぎぬ な取入そ 妬し」
*伊勢物語〔10C前〕一「をとこの著たりけるかりきぬの裾を切りて、歌を書きてやる」
*名語記〔1275〕九「かりぎぬ、いかん。狩衣なり。狩装束の時に着用する義歟」
*読本・椿説弓張月〔1807〜11〕残・六七回「為朝は腹巻に、朽葉色の狩衣(カリギヌ)して、金作(こがねづくり)の太刀を佩き」

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