かすがい【鎹】

《スポンサードリンク》
 

数え方(読み方)・単位

一本(いっぽん)

解説

戸のかけがねや、つなぎ合わせる金具のことで、「本」で数えます。

意味

①戸を締めておくための金具。かけがね。かきがね。
*催馬楽〔7C後〜8C〕東屋「かすがひも 錠(とざし)もあらばこそ その殿戸 我鎖さめ」
*延喜式〔927〕四・神祇・伊勢太神宮「正殿内張〓帳鎹(かすかい)一百卅二勾」
*観智院本類聚名義抄〔1241〕「鎹 カスカヒ」
*元和本下学集〔1617〕「カスガイ〈略〉閉〓戸物也」
 
②材木の接手、仕口をつなぎ固めるために作られたコの字形の大釘。
*百丈清規抄〔1462〕二「枷鎖とは枷と云て大なるかふきのやうなるものを二かすかいでくさりて、項の入ほどあけて、一方に鎖をちゃうどさすぞ」
*虎明本狂言・朝比奈〔室町末〜近世初〕「八ほんのかうりゃうをかけ大くぎ大かすがいうちぬきうちぬきたりしはたださながらつるぎの山のごとくなり」
 
③両者の関係をつなぎとめておくもののたとえ。多く、夫婦の縁をつなぎとめる子どもをいう。→子は鎹。
*いさなとり〔1891〕〈幸田露伴〉七六「何時の間にやら子といふ鎹(カスガヒ)の出来て、妻の悪しきも此れに見免(みのが)し」
*化銀杏〔1896〕〈泉鏡花〉六「旦那の怒りやうがひどいので、まあ、散々あやまってさ。坊やがかすがいで、先づそれッきりで治まったがね」

語源

①カナスガヒ(金次)の略か〔大言海〕。

《スポンサードリンク》
 



数え方人気 [TOP50]ビジネス文書数え方
季節用語の数え方名数一覧(1~100)