かゆ【粥】

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数え方(読み方)・単位

一杯(いっぱい)

解説

「膳 (ぜん) 」「椀 (わん) 」で数えることもあります。

意味

米、アワなどに水を加えて煮たもの。米を蒸したもの(飯=いい)に対していう。古くは、水分の少ないものを堅粥(現在の飯にあたる)、水分の多いものを汁粥(現在のかゆにあたる)といい、後には、もっぱら汁粥をいう。仏教では、その上に字を書いても跡を残さない程度の柔らかさのものをいう。
 
*新撰字鏡〔898〜901頃〕「粥 糜 加由」
*源氏物語〔1001〜14頃〕手習「いびきの人は、いと疾く起きてかゆなど、むつかしき事どもをもてはやして」
*仮名草子・浮世物語〔1665頃〕一・八「馬にはわづかに草の糜(カユ)ともしきほどにあたへて飼をきぬ」
*雑俳・柳多留‐三五〔1806〕「新せたいこわめしにできかゆにでき」

語源

①白米で作る白粥のほかに、玄米や麦、トチノミ、栗、サツマイモ、里芋など増量するための材料を入れたものも多い。また、民間行事として七草粥、小豆粥など特定の日に特定の粥を作る習俗もある。
 
②一般に関西では粥を好み、朝食にする習慣があったが、関東ではあまり好まれなかった。商都である大阪は、多数の使用人のために昼炊きが行なわれたため、残り飯の利用として、簡単で経済的な粥が朝食とされた。また禅寺では、朝食は粥であり、その食習慣が西日本に広く影響したともいわれる。

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