げんしょう【現象】

《スポンサードリンク》
 

数え方(読み方)・単位

一つ(ひとつ)

解説

意味

①直接、知覚することのできる、自然界、人間界のできごと。また、そのありさま。顕象。げんぞう。

*内地雑居未来之夢〔1886〕〈坪内逍遙〉緒言「馬車の殖(ふえ)たると、フラフの増したると〈略〉まづ目にとまる現象(ゲンシャウ)なんめり」
*牛肉と馬鈴薯〔1901〕〈国木田独歩〉「宇宙万般の現象(ゲンシャウ)」
*坊っちゃん〔1906〕〈夏目漱石〉七「山門のなかに遊郭があるなんて、前代未聞の現象だ」
 
②哲学で、時間、空間の中に現われる対象。本体や物自体に対していう。
*哲学字彙〔1881〕「Phenomenon 現象」
 
③(─する)物事がある形をとってあらわれること。げんぞう。
*ネオヒューマニズムの問題と文学〔1933〕〈三木清〉一「この核実は、美術を新しい軌道へ推し進める前に、まづ文学的形成において現象した」

語源

明治時代になって、西周が(2)に挙例の「利学」などで、西洋の哲学用語phenomenon の訳語として用い、それが「哲学字彙」に採用されてから一般化したと思われる。

《スポンサードリンク》
 



数え方人気 [TOP50]ビジネス文書数え方
季節用語の数え方名数一覧(1~100)