けいやく【契約】

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数え方(読み方)・単位

一件(いっけん)、一口 (ひとくち)

解説

契約数は「件」、契約口数は「口」で数えます。「1件で3口ご契約」

⇒やくそく(約束)
⇒こうやく(公約)

意味

①(─する)約束すること。言いかわすこと。

*平家物語〔13C前〕二・烽火之沙汰「日来の契約をたがへず、まゐりたるこそ神妙なれ」
*曾我物語〔南北朝頃〕一・杵臼程嬰が事「われ、杵臼(しょきう)にけいやくして、命を君にすつること、遅速をあらそひしなり」
*勝山記‐永正八年〔1511〕「諸人契約を至候て酒をのむ事無限」
*浮世草子・好色五人女〔1686〕三・二「おさん様の御声たてさせらるる時皆々かけつくるけいやくにして」
*魏書‐鹿伝「契約既固」
 
②ある法律上の効果を発生させる目的で、二人以上の当事者の申込み、承諾という意思表示の合致(合意)によって成立する法律行為。その内容は、原則として当事者の自由にまかされるが、民法は特に売買、贈与、消費貸借、賃貸借、雇傭、請負、委任、寄託など一三種の典型について規定している。典型契約。

*民法(明治二九年)〔1896〕五二一条「契約の申込は之を取消すことを得ず」
*永日小品〔1909〕〈夏目漱石〉儲口「一俵四円で、二千俵の契約(ケイヤク)でね」
*労働基準法〔1947〕一六条「労働契約の不履行について違約金を定め、又は損害賠償額を予定する契約をしてはならない」
 
③ユダヤ教、キリスト教で、神が救いの業(わざ)をなしとげるために、人間に対して示す特別な意思。また、それによって結ばれた神と人の関係。イスラエル民族に対してモーセを通じて立てられたものを旧約、後にイエス‐キリストによって立てられたものを新約という。

*旧約全書〔1888〕創世記・六「地にをる者は皆死ぬべし。然れど汝とは我わが契約(ケイヤク)をたてん」
 
④女色(じょしょく)。いろごと。また、情人。

*洒落本・交代盤栄記〔1754〕「難波〈略〉とりわき近き頃は日にまし御さかんの御事おのおのちかう寄りて御けいやくけいやく」
*物類称呼〔1775〕五「薩摩にては女色をちかづきと云〈略〉南部にては けいやくといふ」
*御国通辞〔1790〕「しゃうね 密男 けゐやく」

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