けむり【煙/烟】

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数え方(読み方)・単位

一筋 (ひとすじ) 、一本(いっぽん)、一条 (いちじょう)

解説

「筋」「条」は細く立ち上る煙を数える語です。「本」で数える場合は、”のろし”のように、煙の数が問題になる場合が多いようです。

意味

①が火に焼けて立ちのぼるもの。
*大日経義釈延久承保点〔1074〕「烟(ケムリ)起りて焔無し」
*名語記〔1275〕八「火のけむり如何。答、煙也。おほくはけぶりと書けり」
*日葡辞書〔1603〜04〕「Qemuriga (ケムリガ) アガル、または、タツ」
 
②特に火葬の時に立ちのぼるもの。
 
③(多く、「思いの煙」の形で)思い焦がれる心の苦しみ。
*日葡辞書〔1603〜04〕「ヲモイノ qemuri (ケムリ) ムネニ ミツ」
*天理本狂言・枕物狂〔室町末〜近世初〕「こいといへばあだにや人のおもふらんむねにけむりのたたぬまもなし」
 
④かまどから立ちのぼるもの。炊煙。また、暮らし。生計。
*四河入海〔17C前〕二四・三「炊〈略〉本朝帝歌云、たかきやにのぼりてみればけむりたつたみのかまどもにぎわいにけり」
*俳諧・続猿蓑〔1698〕夏「若竹や烟のいづる庫裏の窓〈曲翠〉」
*常磐津・花舞台霞猿曳(新うつぼ)〔1838〕「朝夕の煙りさへ、そっちが蔭にてらくらくとくらせし物を」
*風流仏〔1889〕〈幸田露伴〉三・上「爰(ここ)に生計(くらし)の糸道も明き、細いながら炊煙(ケムリ)絶えせず安らかに日は送れど」
 
⑤タバコを吸う時に立ちのぼるもの。
*読本・春雨物語〔1808〕樊・上「父は持仏の前に膝たかく組て、烟くゆらせ空に吹ゐたり」

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