けさ【袈裟】

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数え方(読み方)・単位

一枚 (いちまい) 、一具 (いちぐ) 、一領 (いちりょう) 、一帖 (いちじょう)

解説

「具」は衣服・器具を、「領」は装束を、それぞれ数える語です。平面的なものを数える「帖」を用いることもあります。

意味

①仏語。僧が出家者の標識として着る法衣。青、黒または木蘭(もくらん)色の三種の濁った色で染めるところから、その名がある。製法は細長の布を縦に一定数縫い合わせて横長の形にし、それを縫い合わせる枚数によって、五条、七条、九条ないし二五条などの別がある。五条を安陀会(内衣)、七条を鬱多羅僧(上衣)、九条ないし二五条を僧伽梨(大衣)といい、これらをあわせて三衣という。

左肩から右の腋(わき)下に斜めに懸けてつける。後、中国、日本などではまったく形式的な上衣として華麗なものに変容し、各種の形ができ、各宗派によっても種々のものがつくられるに至った。たとえば、畳五条、輪袈裟、小五条、三緒袈裟、絡子(らくす=掛絡(から))、威儀細(いぎぼそ)などの略式のものもできている。解脱幢相衣。無垢衣。功徳衣。忍辱鎧。けさぎぬ。
 
*日本書紀〔720〕孝徳即位前(北野本南北朝時代訓)「髯髪(ひけ)を剔除(そ)りて袈裟(ケサ)を披着(き)つ」
*十巻本和名類聚抄〔934頃〕五「袈裟 東宮切韻釈氏曰袈裟〈加沙二音 俗云介佐〉天竺語也」
*観智院本三宝絵〔984〕上「我暫く頭を剃て袈裟の中に弓を隠して木の下に居たらむ」
*宇津保物語〔970〜999頃〕国譲下「五条のけさ具したる法服三具」
*説経節・説経苅萱〔1631〕中「四十一にてとどまりしつきのさはりが、八十三と申に、けしつぶとをつれば、けさはくゎゑんとなって天へあがる」
 
②「けさがけ(袈裟懸)(2)」の略。
*浄瑠璃・国性爺後日合戦〔1717〕二「抜き打に、老女が細首けさに切って切り下げ」
*浄瑠璃・本朝二十四孝〔1766〕一「家来を袈裟に切付けたり」
*雑俳・柳筥〔1783〜86〕一「きせるで袈裟にやらかされ泣てゐる」

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