けた/ケタ【桁】

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数え方(読み方)・単位

①一本(いっぽん)
②一桁(ひとけた)

解説

①家屋や橋などに使う材木は「本」で数えます。
②数字の位取りの意では「桁」で数えます。

意味

①家や橋などの柱の上に渡してその上にのせる梁(はり)を受けさせる材木。桁貫。

*万葉集〔8C後〕一一・二六四四「小墾田(をはりだ)の板田の橋の壊れなば桁(けた)より行かむな恋ひそ吾妹(わぎも)〈作者未詳〉」
*延喜式〔927〕祝詞・大殿祭「掘り堅めたる柱・桁・梁・戸・〓の錯(きか)ひ動き鳴る事なく」
*色葉字類抄〔1177〜81〕「桁 ケタ」
*名語記〔1275〕五「けた うつばりのやうなるかまへしたる」
*小学読本〔1874〕〈榊原・那珂・稲垣〉二「其上に桁(ケタ)を横たへ桁を承くるに枅(ひちき)を以てす」
 
②かたわら。そば。
*堀河百首〔1105〜06頃〕春「とりつなげ玉田横野の放れ駒つつじがけたにあせみ花咲く〈源俊頼〉」
*俚言集覧〔1797頃〕「けた 桁也方也又板也〈略〉かたはらをも田舎にてケタと申詞あり」
 
③そろばんの珠を貫く縦の串。また、そろばんの位取り。
*浮世草子・好色万金丹〔1694〕五・二「そろばんの桁(ケタ)が違ふた」
*談義本・遊婦多数寄〔1771〕跋「百歳は三万六千日。僅かに算盤二桁(ケタ)之際耳(あいだのみ)」
*浮雲〔1887〜89〕〈二葉亭四迷〉一・四「胸で弾いた算盤の桁は合ひながらも」
 
④一、十、百、千などの数の位。位取り。
*西洋道中膝栗毛〔1870〜76〕〈仮名垣魯文〉五・上「国を富ますが専要と、胸勘定の桁(ケタ)をつばめて」
*今年竹〔1919〜27〕〈里見〉出来心・六「無駄に使へる金の、桁の違ひもあって」
*街道記‐「奥の細道」の杖の跡〔1952〕〈井伏鱒二〉「この怖るべき殺生石の存在する地面は、〈略〉人間を殺した数字も相当な桁(ケタ)にのぼるだらう」
 
⑤「ほげた(帆桁)」の略。
*日葡辞書〔1603〜04〕「Qeta (ケタ)。すなわち、ホゲタ〈訳〉時として、船の帆桁」
*通航一覧〔1853〕二二五「桁を帆柱に仕、水棹を艫(櫓)に結、添桁に致し、帆九端計為持」
 
⑥木または鉄製の枠でできた漁具。海底をひきまわし、これについている爪(つめ)で貝類をかきおこし、また、テングサなどをかきとる。→桁網(けたあみ)。

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