キー【key】

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数え方(読み方)・単位

一個(いっこ)、個、▲鍵 (いっけん) 、一本(いっぽん)

解説

パソコン・ワープロ・タイプライターの指で押すキーは「個」、鍵盤 (けんばん) 楽器のキーは「鍵」で数えます。開閉用の金属性の道具は「本」で数えます。
⇒かぎ/カギ(鍵)

意味

①指先や手で押したりたたいたりする装置。
 
(イ)ピアノ、オルガン等の鍵盤楽器や吹奏楽器の、音を出すために指でたたいたり、押したりする部分。鍵(けん)。
*あめりか物語〔1908〕〈永井荷風〉長髪「洋琴(ピヤノ)を弾ずると云ふよりはただ鍵(キー)を弄(もてあそ)ぶ響が聞えたが」
*人間失格〔1948〕〈太宰治〉第一の手記「ピアノのキイをたたかせ」
 
(ロ)(イ)のように、いくつも同じ種類のものが並んでいて、それを断続的に指でたたいたり押したりするもの。たとえば、タイプライターや計算器、コンピュータなどの、印字や計算、入力のために指でたたいたり押したりする部分。
*ブラリひょうたん〔1950〕〈高田保〉未完成発明「非人間のそれこそ全くの事務的でなければやりきれぬとしたら、キイをたたいて出した方がいい」
 
(ハ)電信を発信するために断続的に電気を通ずるための装置。また、起爆装置などで、ほんの短い間電気を通ずるためのスイッチ。電鍵(でんけん)。
*愛弟通信〔1894〜95〕〈国木田独歩〉大連湾進撃「指頭(しとう)発火電池のキイにふるれば」
*砂の砦〔1946〕〈三好達治〉一葉舟「電信手キイをうち」
*時間〔1953〕〈堀田善衛〉「電鍵(キイ)を叩き」
 
②(錠をあけるための)かぎ。
*若いセールスマンの恋〔1954〕〈舟橋聖一〉二・一「由香子は、キイを廻しながら淋しい顔をした」
*死者の遺したもの〔1970〕〈李恢成〉「ポケットの物入れから自動車のキーを取り出すと」
 
③問題となっていることがらの解決や物事の理解のために、重要な手がかりとなるもの。かぎ。
*青春〔1905〜06〕〈小栗風葉〉秋・九「君の恋愛は君の本性の真を啓(ひら)く鍵(キイ)だった、君は其為めに恐く人格の洗礼を受けたに違無い」
*ポオと通俗的興味〔1929〕〈江戸川乱歩〉「『黄金虫』は全然キイのない最も難解な暗号文を、病的にまで鋭い理智によって解釈し、驚くべき秘密を発見する物語であるが」
*若い詩人の肖像〔1954〜56〕〈伊藤整〉七・一「あなたの詩、そしてあなたと云ふ人を理解するため、私にとっても最も都合のよい鍵(キー)になります」
 
④音楽で、ハ調、ト調などの調のこと。
*夢声戦争日記〈徳川夢声〉昭和一七年〔1942〕一一月三日「『君が代』を合唱した。万沢君がアコージョンで伴奏したが、固くなっていたのか、イントロのキーを間違えて、みんなハッとなる」
*さらばモスクワ愚連隊〔1966〕〈五木寛之〉一「その轟音が時おり微妙に音階(キー)を変え、転調するのが私にはわかる」
 
⑤コンピュータで、データ処理をする場合、データを分類するためにデータ、あるいはデータの集まりであるレコードに割り当てられた番号。

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