コンペイトー/こんぺいとう【金平糖/金米糖confeito】

《スポンサードリンク》
 

数え方(読み方)・単位

一粒 (ひとつぶ) 、一顆 (いっか)

解説

「顆」は小さくて丸い粒状のものを数える語です。小売単位は「袋」など。

意味

({ポルトガル}confeito 金平糖・金米糖はあて字)《コンペートー》
 
①南蛮(なんばん)菓子の一つ。飴の小核を芯にして、まわりに糖蜜をまぶし、加熱しながら攪拌してつくる、小粒の菓子。周囲に角状の突起があるが、これは加熱・攪拌の際に自然にできる。古くは、芥子粒(けしつぶ)や胡麻を芯に用いた。コンペイ。
*太閤記〔1625〕或問「上戸には、ちんた、ぶだう酒〈略〉下戸には、かすていら、ぼうる、かるめひる、あるへい糖、こんへい糖などをもてなし、我宗門に引入る事尤ふかかりし也」
*浮世草子・日本永代蔵〔1688〕五「まづ胡麻を砂糖にて煎じ、幾日(いくか)もほし乾(かはら)げて後、煮鍋(いりなべ)へ蒔きてぬくもりの行くにしたがひ、ごまより砂糖を吹き出し、自(おのづ)から金平糖(コンヘイタウ)となりぬ」
*東京新繁昌記〔1874〜76〕〈服部誠一〉三・増上寺「客他の眼を偸んで飽くまで毬糖(〈注〉コンヘイトウ)を食ひ」
*舶来語便覧〔1912〕〈棚橋一郎・鈴木誠一〉「コンペートー 金米糖 Confeitos (蘭)」
 
②タマキビガイ科の巻き貝。紀伊半島以南の岩礁の潮上帯に分布する。殻は円錐形で、殻高約一・五センチメートル。殻は淡い肉色で、殻表全面に先端のとがった白い顆粒(かりゅう)列がある。こんぺいとうがい。学名はEchininus cumingii
 
③ダンゴウオ科の海産魚。全長約一〇センチメートル。体は丸く、全身に大小のいぼ状突起がある。体色は変異に富むが淡紅色のものが多い。ふだんは水深八〇〜一五〇メートル付近に住むが、産卵期には岸近くの浅海域に移動する。日本海、北海道太平洋岸、オホーツク海からアラスカ湾に分布。学名はEumicrotremus birulai

語源

①の日本への舶来は、永祿一二年(一五六九)に、ポルトガルの宣教師ルイス=フロイスが織田信長に贈った〔耶蘇会士日本通信‐一五六九年六月一日〕のが、最初とされている。元祿頃(一六八八〜一七〇四)には大坂で作られていたが、江戸に製法が伝わったのは文政頃(一八一八〜三〇)である。江戸中期には大名の茶菓子であったが、明治時代には、高級菓子として一般家庭の来客用、贈答品などに用いられた。

《スポンサードリンク》
 



数え方人気 [TOP50]ビジネス文書数え方
季節用語の数え方名数一覧(1~100)