こがたな【小刀】

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数え方(読み方)・単位

一本(いっぽん)、一振り (ひとふり) など

解説

⇒かたな(刀)

意味

①小さな刀。日常の雑用に用いる小さな刃物。きりだし。ナイフ。

*平治物語〔1220頃か〕下・頼朝遠流に宥めらるる事「人、刀をゆるし奉らねば、丹波藤三をかたらうて、小刀并びに木のきれを乞ひ給へば」
*古今著聞集〔1254〕一七・六〇四「硯に小刀のありけるをとりてもたりける程に」
*読本・南総里見八犬伝〔1814〜42〕二・一九回「硯筥なる、刀子(コカタナ)を撈(さぐ)りとり」
*暗夜行路〔1921〜37〕〈志賀直哉〉三・八「老人は中から眼鏡や財布やマッチや小刀(コガタナ)や磁石などを出してから」
 
②腰刀や打刀の鞘(さや)にそえた小柄(こづか)に付属する小さな刀。軍中で敵の首をとったり、首札の緒をぬくための穴をあけたりするのに用いた。軍中に差す小柄には上に穴をつけたものと環をつけたものとあり、そこへ差した。裏差(うらざし)。副子(そえご)。

*太平記〔14C後〕三九・芳賀兵衛入道軍事「編木子(ささらのこ)の如く叩きなしたる太刀の歯本を小刀にて削り直し」
*宗五大草紙〔1528〕太刀打刀之作やうの事「こじり、柄頭、めぬき、かうがい、小刀のつか金にて候はんずるが金刀たるべく候か」
*劔法略記〔1839〕一「小柄小刀笄は鍔刀又鞘巻の刀へ差すべき物なり。古は軍陣へさすべき料なるに小刀計をさし、営中へさすべきには笄のみをさしたることにて其差別ありしことなり。然れども営中へも軍陣へも二つながらさしたるかたもあり。〈略〉又小刀の主用は軍中にて首をも取り首札の緒をぬくべき穴を明る為なり」
 
③門戸の錠をこわして入る窃盗犯をいう、盗人仲間の隠語。〔隠語輯覧{1915}〕

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