こきゅう【呼吸】

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数え方(読み方)・単位

一回(いっかい)、一息 (いっそく) 、一息 (ひといき) 、一呼吸(ひとこきゅう)

解説

呼吸数は「回」で数えます。「一息 (いっそく) 」はわずかの息のこと。「ひと息 (いき) 」は短い休憩のたとえを表します。「ひと呼吸」はわずかな間のことです。

意味

①(─する)息を吐いたり、吸ったりすること。息の出し入れ。息をすること。生物が体外から酸素を吸入して体内の物質を酸化し、その結果生じた炭酸ガスを排出する作用、およびその過程。動物では肺や鰓(えら)などの呼吸器でのガス交換(外呼吸)と、組織内で細胞と血液の間で行なわれるガス交換(内呼吸)の二つに分けられる。植物では葉の気孔などを通して行なわれる。呼吸作用。

*浄瑠璃・心中天の網島〔1720〕橋尽し「次第に絶ゆるこきうの道、息せきとむる樋の口に此世の縁はきれはてたり」
*江戸繁昌記〔1832〜36〕四・仮宅「呼吸芳を通じて、花、花と対す」
*文明論之概略〔1875〕〈福沢諭吉〉二四「人の呼吸する所以は空気の中より酸素を引き」
*楚囚之詩〔1889〕〈北村透谷〉二「はや今は口は腐れたる空気を呼吸し」
 
②(─する)生きること。環境になじみながら生活すること。
*諷誡京わらんべ〔1886〕〈坪内逍遙〉一「段々東京の水に染みて、ヲイソレの浮気を呼吸(コキフ)するに至りし庇(かげ)にや」
*竹沢先生と云ふ人〔1924〜25〕〈長与善郎〉竹沢先生の人生観・二「人類の一員としてこの二十世紀の世界に呼吸してゐると同時に」
 
③(─する)いききすること。交通すること。
*米欧回覧実記〔1877〕〈久米邦武〉一・一九「内地は『ホッソン』河より運河を以て『ブッハロ』と呼吸し、五洲の漕運を吐納す」
 
④心持。気持。
*滑稽本・東唐細見噺〔1783〕四「我こきうの小きゆへに、人の心も知らず」
*人情本・春色恋白波〔1839〜41〕二・一一回「容易(たやすく)見せぬ相手の呼吸」
 
⑤物事を巧みに行なう微妙な調子。はずみ。ぐあい。こつ。要領。
*春迺屋漫筆〔1891〕〈坪内逍遙〉壱円紙幣の履歴ばなし・八「旦那に背中ぶたれてキャッといふ女中と口を揃へて述たて旦那と若紳士を二階の一間へ伴ふまでの呼吸(コキフ)到底吾等の口では叙がたし」
*夜行巡査〔1895〕〈泉鏡花〉一「年紀(とし)は取っても些少(ちっと)は呼吸がわかりますので、忰(せがれ)の腕車(くるま)を斯(か)うやって曳きますが」
*坊っちゃん〔1906〕〈夏目漱石〉三「田舎者は此呼吸が分からないから」

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