こめ【米】

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数え方(読み方)・単位

①一粒 (ひとつぶ) 、一本(いっぽん)、一俵 (いっぴょう) 、一袋 (ひとふくろ)

②一升 (いっしょう) 、一合 (いちごう) 、一斗 (いっと) 、一石 (いっこく)

解説

①稲穂は「本」、米粒は「粒」で数えます。売買取り扱い単位は「俵 (ひょう) 」「袋 (ふくろ) 」など。

②米の容量は、1合(180ml)、1升(1.8リットル)、1斗(18リットル)を基準に表します。10斗(180リットル)で「1石」となります。
⇒めし(飯)
⇒いね(稲)

意味

①もみがらを取り去った稲の種子。そのままのものを玄米、搗(つ)いたものを白米または精米という。よね。はちぼく。

*日本書紀〔720〕皇極二年一〇月・歌謡「岩の上に 小猿渠梅(コメ)焼く 渠梅(コメ)だにも 食(た)げて通らせ かまししのをぢ」
*大鏡〔12C前〕五・道長上「なにの御霊会祭の料とて、銭、紙、こめなどこひののしりて」
*平家物語〔13C前〕三・行隆之沙汰「百疋百両に米(コメ 高良本ルビ)をつむでぞ送(おくら)れける」
*浮世草子・好色二代男〔1684〕二・三「大晦日前に八木(コメ)の一俵も、手をよくとらせてよし」
 
②稲。
*俳諧・冬の日〔1685〕「日のちりちりに野に米を刈〈正平〉 わがいほは鷺にやどかすあたりにて〈野水〉」
*俳諧・冬のうちわ〔1763〕「米かりに草の戸出る朝かすみ〈芭蕉〉 山のわらびをつつむ藁づと〈安信〉」
 
③取引関係で米相場をいう。

語源

①コメと類語ヨネとの違いについて契沖は、脱穀したものがコメ、さらに精白したものがヨネではないかとしている〔随筆・円珠庵雑記〕。しかし、中古・中世の文献によると、漢文訓読および和文的な作品でヨネが多いのに対して、説話や故実書、キリシタン文献などでコメを用いており、これはヨネが雅語的・文章語的性格を有したのに対して、コメが実用語的・口頭語的な性格が強かったからではないかと解釈される。方言でヨネの類がほとんど見当たらないのも、話し言葉では早くからコメが用いられていたことを意味する。
 
②このほか、類義語としては、「米」の字を分解したハチボク(八木)があり、主に記録体の文章に用いられた。また、コメのメを繰り返したと思われるメメや、魔除けのために米をまきちらすことからきたウチマキという語が、中世から近世に女性語として用いられた。

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