数え方(読み方)・単位
一戸前 (いっとまえ) 、一棟 (いっとう) 、一棟 (ひとむね)
解説
「戸前」は土蔵・酒蔵・倉庫を数える語です
広く蔵について、「戸前」は蔵を数える語です。「蔵前」「蔵の入り口の戸の前」に由来します。建物一般を指す「棟」で数えることもあります。
⇒蔵 (くら)
意味
米穀を貯えておく蔵。よねぐら。
*玉塵抄〔1563〕四〇「江淮の間の常平使を領したぞ。常平は米倉の名なり。財宝を収め理むることに長じたぞ」
*日葡辞書〔1603〜04〕「Comegura (コメグラ)〈訳〉米を入れる倉」
*武家名目抄〔19C中か〕居処部・材木蔵「当代記云慶長二十年正月十五日〈略〉米蔵七ケ所材木蔵一ケ所及」
*家〔1910〜11〕〈島崎藤村〉下・五「米蔵に二俵の貯へしか無かった」