こんにゃく/コンニャク【蒟蒻/菎蒻】

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数え方(読み方)・単位

①一株 (ひとかぶ) 、一個(いっこ)、一玉 (ひとたま)
②一枚 (いちまい) 、一丁 (いっちょう)

解説

①植物としては「株」で数えます。コンニャクイモは「個」「玉」で数えます。

②食品に加工すると「枚」「玉」、豆腐と同じ「丁」などで数えます。

意味

①サトイモ科の多年草。インドシナの原産で、日本では群馬県を中心に福島県、茨城県などの山間の傾斜地に栽培される。茎は高さ一メートル以上になる。地下に径二〇センチメートルぐらいの扁球形の球茎をつくる。葉柄は直立、淡緑紫色の斑点を密布。葉はやや不規則な羽状に裂け中軸には翼がある。夏、広卵形で緑色の仏炎苞(ぶつえんほう)に包まれた長さ約四〇センチメートルの円柱状の肉穂をつける。球茎から(2)や工業用ののり、防水塗料などをつくる。冬に芋を掘りだして(2)をつくることが多いため、「こんにゃく掘る」「こんにゃく干す」など冬の季語として用いられることもある。漢名、蒟蒻。こんにゃくいも。こにゃく。学名はAmorphophallus rivieri
 
*文明本節用集〔室町中〕「昆若 コンニャク 或作蒟蒻(コンニャク)」
*日葡辞書〔1603〜04〕「Connhacu (コンニャク)〈訳〉ある太い草の根で、食用にするもの」
*博物図教授法〔1876〜77〕〈安倍為任〉一「蒟蒻(コンニャク)は根塊類にして四月頃種を下し九月頃根を堀り採て粉になし褐腐(コンニャク)に製して食するなり」
 
②①の球茎を原料とした食品。球茎を煮てつぶすか、あるいは乾燥して粉にしたものを煮てのり状にし、石灰乳を加えて固めたもの。

*鈴鹿家記‐延元元年〔1336〕二月一二日「夕食汁〈鮒 わかめ〉鮎のぬたなます 仁物〈かまほこ こんにゃく〉」
*親元日記‐寛正六年〔1465〕一二月七日「山名殿より播磨 崑若一折」
*大乗院寺社雑事記‐応仁二年〔1468〕一二月二二日「覚心上人昆若百丁進之。天王寺名物也云々」
*和漢三才図会〔1712〕一〇五「蒟蒻餠(コンニャク)」
*滑稽本・東海道中膝栗毛〔1802〜09〕三・下「鰺(あぢ)とこんにゃくと、干大根(ほしだいこ)のおすいものもおざりまあす」
 
③いくじのない人をののしっていう語。
 
④「こんにゃくあたま(蒟蒻頭)」の略。
*雑俳・秋の月〔1743〕「撫まはし・こんにゃく剃て気草臥」
 
⑤蒲団をいう、盗人仲間の隠語。
*大坂繁花風土記〔1814〕悪鬼めかして粋がる詞「ふとんを、こんにゃく」
 
⑥舌のことをいう、盗人仲間の隠語。〔日本隠語集{1892}〕

(7)失踪、行方不明をいう、盗人仲間の隠語。〔隠語輯覧{1915}〕

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