このみ【木の実】

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数え方(読み方)・単位

一個(いっこ)、一つ(ひとつ)

解説

広く実について、原則として「個」で数えますが、細長いものは「本」、小さいものは「粒」でも数えます。
⇒み(実)
⇒ナッツ

意味

木になる桃、梨、リンゴなどの果実。果物(くだもの)。現代では、シイの実、栗の実、クルミの実などナッツの類をいう。きのみ。《季・秋》 ▼このみ植える《季・春》
 
*日本書紀〔720〕神代上(水戸本訓)「素盞鳴尊、乃ち教へて曰はく。汝(い)衆の菓(コノミ)を以て酒八甕(はら)を醸(か)め。吾当に汝が為に蛇を殺さむ」
*十巻本和名類聚抄〔934頃〕九「果 唐韻云説文木上曰果〈古火反 字亦作菓 日本紀私記云古能美 俗云久多毛乃〉」
*源氏物語〔1001〜14頃〕蓬生「ただやま人のあかきこのみひとつをかほにはなたぬとみえ給ふ」
*立本寺本法華経寛治元年点〔1087〕五「菓(コノミ)を採り、水を汲み、薪を拾ひ」
*梵舜本沙石集〔1283〕五本・八「此の山には菓(この)み多しやと問ふ」
*随筆・北越雪譜〔1836〜42〕初・上「熊は〈略〉菓子(コノミ)の皮虫のるゐを食として同類の獣を喰ず」
*五百句〔1937〕〈高浜虚子〉昭和三年「旅笠に落ちつづきたる木の実かな」

語源

「宇津保‐俊蔭」に「手なくば、何にてかこのみ、葛(かづら)の根をも掘らん」といった例があるところなどから、古くは木になる果実だけでなく、食用になる植物の根や地下茎までも指していたと思われる。この点については「くだもの」と同じである。

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