こし【輿】

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数え方(読み方)・単位

一挺 (いっちょう)、一丁(いっちょう)、一具 (いちぐ)

解説

「挺(丁)」は手に持って扱う道具を数える語です。「具」は必要なものを備えることを表し、一揃 (ひとそろ) いの用具を数える語です。

広く用具について、形状や機能によって異なりますが、細長いものは「本」、手に持って扱う道具は「挺(丁)」、機械や特定の機能を備えている器具類は「台」で数えます。
⇒ようぐ(用具)

意味

①乗物の一種。人を乗せる台の下に二本の轅(ながえ)をつけて、肩にかつぎ上げ、または手で腰の辺にさげて行くもの。台の四隅に柱を立て、屋根をつけた四方輿(しほうごし)、側面を覆った網代輿(あじろごし)、筵輿(むしろごし)、板輿(いたごし)、塗輿(ぬりごし)などの種類がある。中古以前は、主として駕輿丁(がよちょう)の肩にかつがせ、輦(れん)と呼んで天皇の御料とした。中古以後は力者(ろくしゃ)に腰に副えて持たせ、一般の遠行の際の乗用とし、鎌倉・室町時代には、大礼に牛車(ぎっしゃ)を用いる以外は常にこれを用い、江戸時代に至っては牛車はほとんど用いることなく、これを規式の用とし、普通は駕籠乗物となった。
 
*竹取物語〔9C末〜10C初〕「御こしに奉りて後にかくやひめに」
*徒然草〔1331頃〕一八八「輿、車はもたぬ身の、導師に請ぜられん時、馬など迎へにおこせたらんに」
*日葡辞書〔1603〜04〕「Coxiuo (コシヲ) カク〈訳〉輿を肩で担っていくこと」
*読本・雨月物語〔1776〕蛇性の婬「法海和尚の輿(コシ)やがて入り来る」
 
②能楽の作り物の一つ。輿の屋根にかたどり、竹で四角に枠を組み、赤い細布でこれを巻いて、上に絹を覆う。轅には白布を巻き、乗り手を間にはさみ、ワキ・ワキツレの両人で後方から乗り手の頭上にさしかける。「国栖(くず)」「盛久(もりひさ)」「蝉丸(せみまる)」などに用いる。
 
③棺(かん)を載せて肩にかつぐ輿(こし)。
*雑俳・柳多留‐八〔1773〕「相談をしいしいこしの跡を行」
*滑稽本・大千世界楽屋探〔1817〕下「彼老人などは足弱ゆゑ、輿(コシ)についての歩行は息ぎれがして難儀」
*和英語林集成(初版)〔1867〕「Koshi コシ 柩」
 
④神輿(しんよ・みこし)。

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