こたえ【答え】

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数え方(読み方)・単位

一つ(ひとつ)、一答(いっとう)

解説

「一問一答」のように用います。

⇒解答 (かいとう)
⇒正解 (せいかい)

意味

①こたえること。質問や呼びかけに応じること。返答。返事。答申。
*日本書紀〔720〕舒明即位前(寛文版訓)「時に、群臣、(もた)して答(コタヘ)無し。亦問ふ。答へ非ず」
*万葉集〔8C後〕四・五四三「道守の 問はむ答(こたへ)を 言ひ遣らむ 術(すべ)を知らにと 立ちて爪づく〈笠金村〉」
*源氏物語〔1001〜14頃〕夕顔「めせば御こたへして起きたれば」
*魔風恋風〔1903〕〈小杉天外〉後・よわり気・三「初野は答辞(コタヘ)に窮した」
 
②むくい。応報。返報。
*日本書紀〔720〕垂仁五年一〇月(寛文版訓)「故、今日の夢(みゆめ)みたまふは、必ず是の事の応(コタヘ)ならむ」
*法華義疏長保四年点〔1002〕四「是の故に今は因は異の感无く、果は別の答(コタヘ)无きが故に、並びに皆仏と成るといふことを明す」
*宇治拾遺物語〔1221頃〕三・一四「それに、この僧悪心をおこして、われこの国の守になりて此答をせんとて生れきて」
 
③山彦などの反響。
*古今和歌集〔905〜914〕恋一・五二一「つれもなき人をこふとて山びこのこたへするまでなげきつる哉〈よみ人しらず〉」
*後撰和歌集〔951〜953頃〕恋四・八七六「思ひててをとつれしける山ひこのこたへにこりぬ心なに也〈よみ人しらず〉」
*蜻蛉日記〔974頃〕中・安和二年「山彦のこたへありとはききながらあとなきそらをたづねわびぬる」
 
④ききめ。効果。
*評判記・色道大鏡〔1678〕五「是よりいましめをくはふるといへども、其恐れかろく、又こたへうすし」
 
⑤あいさつ。断わり。
*歌舞伎・隅田川続俤(法界坊)〔1784〕口明「悪い事があるなら、請人の役、マア一番にわしに答がありさうなもの」
*浄瑠璃・絵本太功記〔1799〕一日「相役の某に一応のこたへもなく、気儘なる致し方」
 
⑥ある行動に対して起こる反応。確かな感触。手ごたえ。
*多情多恨〔1896〕〈尾崎紅葉〉後・七・一「日比此人をば確乎とした所応(コタヘ)の無い、卒といふ時には働けさうにも考へぬけれど」
*野分〔1907〕〈夏目漱石〉八「段々腹に答(コタ)へのない咳が出る」
*唐人お吉〔1928〕〈十一谷義三郎〉一「敷蒲団─紅絹とツムギのふんはりとした、いくらお吉が悶掻いてみても、汗ばかり滲んで来て、いっかうぴたりと感触(コタヘ)の来ぬ、美しい寝床へ─」
 
⑦問題を解いて得る結果。解答。
*数学ニ用ヰル辞ノ英和対訳字書〔1889〕〈藤沢利喜太郎〉「Answer 答」
*良人の自白〔1904〜06〕〈木下尚江〉続・六・一「思ひも寄らぬ問題に、我ながら答案(コタヘ)が付かぬのである」

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