《スポンサードリンク》



こて【小手/籠手】

《スポンサードリンク》

数え方(読み方)・単位

一双(いっそう)

解説

「双」は左右のものが対 (つい) となって機能する物を数える語です。

意味

①(小手)手首から肘(ひじ)までの称。特に手首。また、手首を縄で縛ること。肘から肩までをいう高手(たかて)に対する。
 
*日葡辞書〔1603〜04〕「Cote (コテ)〈訳〉人を縛る縛り方の一種。手首のところを縛る方法」
*狂言記・生捕鈴木〔1660〕「こてのなわをゆるし、たかてばかりにて御前にひきすゆる」
*浄瑠璃・傾城島原蛙合戦〔1719〕旅の素足「さしもにしめたる高手のなは、ふっつふっつとくひきれば、小手のなはもゆるまりて」
  
②弓を射るとき、左手の肘にかける革製の道具。弓籠手(ゆごて)。手纏(たまき)。
*山科家礼記‐延徳三年〔1491〕八月二七日「あさくらよろいひたたれき、弓しこなしうちき、こてさして左の袖かたへくりあけとちてみへたり」
*天正本節用集〔1590〕「射 コテ 射手具、籠手 コテ 射手具」
  
③甲冑に付属する小具足の一種。手全体を覆い包むもの。ふつうは、籠手袋という家地(いえじ)の布帛(ふはく)の表面に鉄の座盤や肘金をつけ、その間を鎖でつなぐ。その形状によって、小田籠手・毘沙門籠手・産(うぶ)籠手・富永籠手・筏籠手・篠籠手・筒籠手・鎖籠手などの種類がある。てがい。こてあて。

*梁塵秘抄〔1179頃〕二・四句神歌「良き弓胡〓馬鞍太刀腰刀、鎧冑に、脇楯こて具して」
*平治物語〔1220頃か〕中・待賢門の軍の事「紺の直垂に黒糸縅の腹巻に、左右の籠手をさして」
*太平記〔14C後〕一〇・長崎次郎高重最後合戦事「精好の大口の上に、赤糸の腹巻着て、小手(コて)をば差さず」
*読本・昔話稲妻表紙〔1806〕五・一七「鎧腹巻に擘手(コテ)臑楯(すねあて)をきびしくかためて、蓑笠をうち着たる荒武者ども、ここの木蔭かしこの岩かげよりあらはれ出でて」
 
④剣道の防具の一つ。左右の手にはめて、指先から肘のあたりまでを覆うもの。刺子(さしこ)でつくる。また、剣道の試合の決まり手の一つで、その上を打つこと。
*初恋〔1889〕〈嵯峨之屋御室〉「竹刀の先へ面小手(コテ)を挟んで」
*落語・三軒長屋〔1894〕〈四代目橘家円喬〉「道場へ出まして、お小手(コテ)お面、参った、向ふの羽目へ持って往ってドシン、此方の二階がドタリバタリ」
*異母兄弟〔1949〕〈田宮虎彦〉「竹刀は智秀の籠手(コテ)からぬけて赭土の上をころがった」

語源

①もとは、弓を射る時に左の袖に弦が触れないように、矢を放った反動で回転する弦で左腕を打たぬように保護するための武具。鎧の防具(小具足)の一つとして、これに金属板・鎖などが付けられて、防御力の向上がはかられた。
 
②騎射戦が中心であった中世前期までは、弓を持ち敵に向けられる左腕にのみ付ける「片籠手」が一般的であったが、刀剣に頼る歩卒などは「諸籠手」といって両腕に付けた(古今著聞集‐一二・四三三「どう腹巻に、左右こてさして、長刀をもちたりけり」)。

スポンサーリンク



数え方人気 [TOP50]ビジネス文書数え方
季節用語の数え方名数一覧(1~100)