数え方(読み方)・単位
- 一張 (いっちょう) 一張 (ひとはり)
- 一面(いちめん)
- 一揃い(ひとそろい)
解説
- 「張 (ちょう) 」は琴を数える語で、「調 (ちょう) 」の字をあてることもあります。弦を張った楽器であるため「張り」でも数えます。
- 「面」は琴・太鼓・琵琶 (びわ) など、表面部分で演奏する日本古来の楽器を数える語です。
- 「揃い」は必要なものがそろっている道具や楽器などを数える語です。
意味
- わが国の弦楽器の総称。古く、琴(きん)の琴(こと)、箏(そう)の琴、大和琴(やまとごと)、和琴(わごん)、七弦琴、新羅琴(しらぎごと)、百済琴(くだらごと)などのすべてをいった。
- 箏(そう)の通称。文字には「琴」をあてることが多い。江戸時代以後の呼び名。
- (②が一三弦あるところから)一三の数をいう語。
語源
雅楽に用いる弦楽器は主に、渡来楽器である七弦の琴(きん)・一三弦の箏・四弦の琵琶と日本古来の六弦の琴で、楽制の整備に伴って六弦の琴は、神楽を奏する時は「大御琴」、渡来楽器とともに渡来楽を奏する時は和の琴の意で「和琴(わごん)」、また、「大和琴・東琴」とも言った。