こうり【行李/梱】

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数え方(読み方)・単位

一梱 (ひとこり) 、一個(いっこ)、一合 (いちごう) 、一両 (ひところ)

解説

「梱」は竹や柳で編んだ籠 (かご) 、すなわち行李のことを表す語です。行李だけで旅行をすることを「行李一本 (いっぽん) 」といいます。「合」は蓋 (ふた) のある容器を数える語です。行李などの荷物を「両 (ころ) 」で数えることもあります。

意味

①使者。つかい。
 
②旅行に携える荷物。荷物。
*東帰集〔1364頃〕和物外首座行脚帰「山万層兮水万条、自家行李自家挑」
*花柳春話〔1878〜79〕〈織田純一郎訳〉六〇「一輛の馬車行李(カウリ)を載せて将(ま)さに発せんとす」
 
③(②から転じて)旅。
*新撰朗詠集〔12C前〕下・詠史「三千里の外、行李に随ひ、十九年の間、転蓬に任せたり〈紀在昌〉」
*俳諧・鶉衣〔1727〜79〕続・上・一二一・咄々房挽歌並序「齢又われと同じかりければ、過し行李の頃は、ことにうらやみて」
 
④竹、または柳などで編んだ、物入れ。小型のものは弁当箱にもした。後には、普通、衣類などを収納するものをいう。こり。
*梅津政景日記‐慶長一七年〔1612〕四月五日「鉛五拾こうり当山へはこはせ申候」
*一握の砂〔1910〕〈石川啄木〉手套を脱ぐ時「赤紙の表紙手擦(てず)れし 国禁の 書(ふみ)を行李の底にさがす日」
*測量船〔1930〕〈三好達治〉昼「彼女の小さな手携げ行李と」
 
⑤旧陸軍で、戦闘のために弾薬、糧秣、被服、要品、器材などを運ぶことを任務とした部隊。大隊に属して、大行李、小行李があり、副馬、隊属輜重、駄馬、車輛などから成る。
*作戦要務令〔1939〕一・二一「飛行、防空、連絡、瓦斯防護、気象、衛生、行李、輜重、交通等に関し」

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