こより【紙縒/紙捻/紙撚】

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数え方(読み方)・単位

一本(いっぽん)

解説

⇒かみ(紙)

意味

(「かみより」の変化した「こうより」がさらに変化した語)
 
細く切った和紙をよって、糸や紐のようにしたもの。かんぜより。
 
*雑兵物語〔1683頃〕下「ねむるべいならば、こよりを以て鼻のまっさきをなでべいぞ」
*俳諧・曠野〔1689〕二・初春「はる雨はいせの望一がこより哉〈湍水〉」
*浄瑠璃・心中二枚絵草紙〔1706頃〕中「はな紙袋へ文をも入れ、ぐるぐる捲きし小よりより、ほそきお島といち命の」
*随筆・独寝〔1724頃〕下・八二「客への真実つくすためにずんずんに引さき、こよりになひて行燈の火にあてて火縄となして」
*俗語考〔1841〕「こより 封じ目に墨つくる。紙捻(かみより)を音便に云なり」

語源

①中古から中世にかけては「かみひねり(紙捻)」、中世後期には「かみより」と呼ばれたが、これが音便化して「かうより」となった。「日葡辞書」には、カミヨリよりは「カウヨリという方がまさる」とあり、音便の形が上品な呼び方とされていたらしい。
 
②中世後期には、「くゎんぜより(観世縒)」も使われているが、観世太夫との関連は考えられるものの、「かんぜより」の語源説に示したように諸説があり確かでない。
 
③「かうより」は近世以降「こより」の形になって一般化した。

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