くちべに【口紅】

《スポンサードリンク》
 

数え方(読み方)・単位

一本(いっぽん)

解説

⇒けしょうひん(化粧品)

意味

①女性が化粧のために唇に塗るべに。ルージュ。

*日葡辞書〔1603〜04〕「Cuchibeniuo (クチベニヲ) サス」
*仮名草子・尤双紙〔1632〕上・三一「あかき物のしなじな〈略〉仏じゃうぼうの口びる、お宗永のほうさき、朱屋のかかの口べに」
*浄瑠璃・傾城反魂香〔1708頃〕上「お茶の間のきりかか五十余りのあつげしゃう。三平二満の口べにしなだれかかるゑしゃくがほ」
*人情本・英対暖語〔1838〕二・一二章「なぜといって、唇紅(クチベニ)が一寸ばかり脇へ付て居るは」
*まっすぐな釘〔1954〕〈永井龍男〉C「大した化粧をしなくても、どこか男好きのする活気が、口紅を引くと同時に顔に出てくる」
 
②物の縁にべにを付けること。また、そのもの。あるいは、そのべに。
*歌舞伎・児雷也豪傑譚話〔1852〕序幕「児雷也是を見上げながら、懐ろより口紅(クチベニ)の長文を出し、さっと開き」

語源

紅(べに)は、享保の頃まで白粉に混ぜてほお紅として使われたが、それ以後は唇に塗ることが一般に広まった。文化一〇年(一八一三)に出版された「女子風俗化粧伝‐上」には、「口の広きをせまく見する伝」「口唇のあつきをうすう見する伝」といった化粧法が紹介されており、その流行がうかがわれる。口紅という呼称が一般に定着するのも、この時期か。明治末期には棒状のものが出、それまでの泥状のものにとって代わって、現代に至る。

《スポンサードリンク》
 



数え方人気 [TOP50]ビジネス文書数え方
季節用語の数え方名数一覧(1~100)