くふう【工夫/功夫】

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数え方(読み方)・単位

一つ(ひとつ)、一点(いってん)

解説

ちょっとした工夫をすることを、「ひと工夫する」と表現します。

意味

①いろいろ思案して、よい方法を考え出すこと。あれこれと思いめぐらすこと。また、その方法。手だて。手段。

*梵舜本沙石集〔1283〕八・二三「仏子として、道業をばむねとせずして、造営に功夫(クフウ)を入るるは、道人の儀にあたらずこそ」
*太平記〔14C後〕二・長崎新左衛門尉意見事「人間の事に於ては頭燃を払ふ如に成ぬと覚って、只綿密の工夫(クフウ)の外は、余念有りとも見へ給はず」
*風姿花伝〔1400〜02頃〕六「抑、よき能を上手のせん事、何とて出で来ぬやらんとくふうするに」
*寸鉄録〔1606〕「なをくわしくは、本書をよくよく工夫(クフウ)すべきなり」
*日本の下層社会〔1899〕〈横山源之助〉日本の社会運動・三・一「かの他人の為めに苦境に陥れらるることなく競争の巷に寛かに其地位を保つの工風を為すこそ肝要ならめ」
 
②(作業に従事する人のこと。その一心に努めるさまから転じて)一心に仏道修行などに精進努力すること。特に、禅宗では、坐禅に専念することをいう。

*正法眼蔵〔1231〜53〕行持・上「これ光陰をいたづらにもらさざるによりて、わづかに三箇年の功夫なりといへども、三菩提の正眼を単伝す」
*伝光録〔1299〜1302頃〕商那和修尊者「夜間をも、日裡をもむなしくわたることなかれ。子細に弁道功夫して、古人の徹処にいたり、今時の印記をうくべし」

語源

ニンプクデマ(人夫工手間)の義から、思案の手間の意に移ったもの〔塩尻・秉燭譚・大言海〕。

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