くい【杭/杙/株】

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数え方(読み方)・単位

一本(いっぽん)

意味

①「くいぜ(株)」の略。
*万葉集〔8C後〕一六・三八四六「法師らが鬚の剃り杭(くひ)馬つなぎいたくな引きそ法師は泣かむ〈檀越〉」
*平家物語〔13C前〕五・富士川合戦「つないだる馬に乗ってくゐをめぐる事限りなし」
 
②(杭・杙)地中に打ち込み、または埋め立てて、目印や支柱などにする木、鉄、コンクリートなどの棒。くえ。
*琴歌譜〔9C前〕七日あゆだ振「朝猟に 汝夫(なせ)が通りし 橋の前 久比(クヒ)を宜しみ」
*大智度論平安初期点〔850頃か〕一六「或るときは鉄の杙(クヒ)に坐して、杙を下より入れしむ」
*宇治拾遺物語〔1221頃〕一・一八「五石なはの釜(かま)を五六舁(か)きもてきて、庭にくひどもうちて、据ゑわたしたり」
*尋常小学読本〔1887〕〈文部省〉六「此大道の上を横ぎれる、木橋の杙なりき」
*或る女〔1919〕〈有島武郎〉後・三七「大きな麦稈の海水帽を被って、杭に腰かけて、釣竿を握った男が」
 
③(杙)(「とき(時)の杙(くい)」の略)中古、宮中で時刻を知らせる札をささえるために立てた杙。
*枕草子〔10C終〕二九〇・時奏する、いみじうをかし「時のくひさす音などいみじうをかし〈略〉四つのみぞ、くひにはさしける」

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