くみ【組】

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数え方(読み方)・単位

一組(いちくみ・ひとくみ)

解説

⇒クラス

意味

①縒(よ)りあわせたり、そろえたりすること、またそのようなもの。
 
②「くみいと(組糸)」の略。
*新撰字鏡〔898〜901頃〕「久彌」
*源氏物語〔1001〜14頃〕橋姫「ほそきくみしてくちのかたをゆひたるに御名の封つきたり」
*古今著聞集〔1254〕一七・五八三「大なる人あかきくみをくびにかけて」
*日葡辞書〔1603〜04〕「Cumi (クミ)〈訳〉髪を三つ編に編むように、編んだ糸」
 
③佩物(おびもの)の玉を貫く総(ふさ)。玉佩(ぎょくはい)の緒。おぶさ。綬(じゅ)。
*十巻本和名類聚抄〔934頃〕六「綬 礼記注云綬〈音受 久美 又用組字音祖〉所以貫珮玉相〓受也」
 
④原稿に従って活字を排列し、印刷できるようにすること。
 
⑤同じ種類または同じ性格を持ったものが一つのまとまりを持つこと。
 
(イ)一緒にして一そろいになるもの。そろい。組合わせ。対(つい)。
*制度通〔1724〕九「処の百姓二三十家を一会(クミ)にして」
*安愚楽鍋〔1871〜72〕〈仮名垣魯文〉初「いまの壮年(わか)さにあんまり老人(やきまはり)じみるからそれも廃して芸者と出かけたが組(クミ)で八十匁はつづかねへ」
 
(ロ)同じような性格を持つと見られる人々の部類。
*都繁昌記〔1837〕乞食「而して其徒党(〈注〉なかま)を約し部(〈注〉クミ)を分」
*大道無門〔1926〕〈里見〓〉白夜・二「『その人々の癖で、きちんと午前中に仕事を片づけてお了ひなさるやうな方もあるんですけれど…』『どっちかと云へば、和田さんなんぞはその方の組(クミ)でせうね』」
 
⑥「くみうた(組歌)」の略。
*浮世草子・武道伝来記〔1687〕六・四「ながきよの折々の手ずさみに組(クミ)の證哥をうたひて諸共になぐさめて住ゐせし哀はかぎりもなかりしが」
*浄瑠璃・丹波与作待夜の小室節〔1707頃〕上「お大名の宮仕琴のくみでもうたはいで、誰に習ふてはでな歌」
*雑俳・折句杖〔1796〕「組も弾く芸子呼屋で嫌はるる」
 
⑦同じ目的、行為などのために仲間同士の関係になること。また、そうなった人々の一団。→与(くみ)する。
 
(イ)なかま。
*本福寺跡書〔1560頃〕「敵の組西切・今堅田・東切にて切負、白浜へ、葭のなかへ流逃げ去るなり」
*日葡辞書〔1603〜04〕「Cumi (クミ)〈訳〉大勢の人々による同盟、団結」
*たけくらべ〔1895〜96〕〈樋口一葉〉二「嫌やとは言ひかねて信如、夫れではお前の組(クミ)に成るさ」
 
(ロ)同じ武器を持った軍兵が一つの群になったもの。隊。
*太平記〔14C後〕二二・大館左馬助討死事「城の内には宗徒の軍をもしつべき兵と憑れし岡部出羽守が一族四十余人、皆日比の与(クミ)にて自害しぬ」
 
(ハ)株仲間のこと。

⑧「くみやしき(組屋敷)」の略。
*洒落本・三千之紙屑〔1801〕二「お組の衆かへ」
 
⑨学級を構成する一単位。クラス。
*吾輩は猫である〔1905〜06〕〈夏目漱石〉一〇「『甲の組(クミ)かね』『乙です』」
 
⑩親分を中心とする博徒の仲間、また、土木建築業などの結社にいう語。
*魔の河〔1957〕〈火野葦平〉一「昌介は辻組の後継者なので、若おやじと呼ばれている」

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