くら【鞍】

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数え方(読み方)・単位

一具 (いちぐ) 、一具 (ひとそなえ) 、一口 (いっこう) 、一背 (いちせ)

解説

「具」は必要なものを備えることを表し、一揃 (ひとそろ) いの用具を数える語です。「口 (こう) 」は馬の食いぶち、すなわち家畜の数を表す語です。馬の背に乗せるものなので「背」で数えることもあります。
⇒ばぐ(馬具)

意味

①馬具の総称。馬に乗る装置の皆具(かいぐ)をいう。その様式により、唐鞍(からくら)、移鞍(うつしぐら)、大和鞍(やまとぐら)、水干鞍(すいかんぐら)などの種類がある。鞍具(あんぐ・くらぐ)。

*観智院本三宝絵〔984〕上「賊の国の王、彼の乞ひ取し白き象に鞍を荘り置けり」
*宇津保物語〔970〜999頃〕吹上上「豹の皮の下鞍、銀(しろかね)の鐙(あぶみ)かけたるくら置き」
*古今著聞集〔1254〕一六・五七四「彼入道旅せむとて、人に鞍を借て、其下人してとりにやりたりけり、しばしありてもてきたり。鞍の具足なになにあるぞと問ひければ、鞦・あふり候など、一々に具足いひて」
 
②「くらぼね(鞍橋)」に同じ。

*古事記〔712〕上「片御手は御馬の鞍(くら)に繋け、片御足は其の御鐙に蹈み入れて」
*十巻本和名類聚抄〔934頃〕五「鞍 鞁鞍附 説文云鞍〈音安 字或作久良 俗云有唐鞍移鞍結鞍等名〉馬鞁也」
*平家物語〔13C前〕九・木曾最期「きこゆる木曾の鬼葦毛といふ馬の、きはめてふとうたくましいに、黄覆輪の鞍おいてぞのったりける」

語源

馬上で人の座するものであるところから、クラ(座)の義〔日本釈名・東雅・言元梯・名言通・和訓栞・言葉の根しらべ=鈴江潔子・日本古語大辞典=松岡静雄・大言海〕。

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