くらい【位】

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数え方(読み方)・単位

一位(いちい)

解説

「位」は計算をする際のくらい取りを表す語です。例「100位の数」
位階は「位」、等級は「級」で表します。

意味

①(天皇の玉座の意から)天皇の地位。皇位。また、天皇の地位にあること。在位。

*続日本紀‐天平宝字二年〔758〕八月一日・宣命「年長く日多く此の座(くらゐ)に坐せば、荷重く力弱くして負荷ち堪へず」
*源氏物語〔1001〜14頃〕薄雲「一世の源氏、また納言、大臣になりて後に、更に親王にもなり、くらゐにもつき給ひつるも、あまたの例ありけり」
*今昔物語集〔1120頃か〕一九・一「恐れ奉し春宮、位(くらゐ)にて文徳天皇と申けるに」
*増鏡〔1368〜76頃〕一・おどろのした「院さへかくれさせ給ひにしかば、いよいよ位などの御望みあるべくもおはしまさざりしを」
 
②朝廷の席次。等級。位階。
 
(イ)皇族・臣下の朝廷での席次。その制度は推古天皇一一年(六〇三)の冠位十二階に始まり、数次の改訂を経て、大宝令(七〇一)の位階制が平安時代以降も長く行なわれた。親王・内親王は一品(いっぽん)から四品(しほん)までの四階、諸王臣下は位と称して一位から初位(八位の下位)まで九等級を、それぞれ正・従(初位は大・少)に分け、四位以下はさらに上・下を区別して三〇階とした。

*日本書紀〔720〕天武一四年正月(寛文版訓)「更に爵位(クラヰ)の号を改む。仍て階級(しなしな)を増し加ふ。明位(みょうゐ)二階、浄位四階、階毎に大広有り」
*続日本紀‐宝亀元年〔770〕一〇月一日・宣命「又天下の六の位已下、位有る人等に位一階給ふ」
*源氏物語〔1001〜14頃〕桐壺「三位のくらひ贈り給ふよし、勅使来てその宣命読むなん悲しきことなりける」
*徒然草〔1331頃〕三八「位高くやんごとなきをしも、すぐれたる人とやはいふべき」
  
(ロ)僧侶の功績を賞して朝廷から賜わる位階。僧位。
*観智院本三宝絵〔984〕下「斎衡のころほひ大僧正の位をおくり」
  
(ハ)明治二二年(一八八九)以降、華族、勅奏任官、または国家に功労のあった者を表彰するために与える称号。一位から八位までを各正・従に分け、一六階とする。四位以上は勅授、五位以下は奏授された。
  
③特定の社会集団での地位、身分の上下関係。階級。格式。また、その重要な地位。
*観智院本三宝絵〔984〕下「六根をきよめて仏の境界に入り、諸のさはりをはなれて菩薩の位に入むと思ひ」
*九冊本宝物集〔1179頃〕九「漸々に功徳増進して等覚・妙覚の位までいたらむ事をおぼすべき也」
*十問最秘抄〔1383〕「点者の位の人は、才覚は殊にありたし」
*評判記・難波の〓は伊勢の白粉〔1683頃〕二「今といふ今大臣をしたがへて位にのぼる京之助とは」
*談義本・風流志道軒伝〔1763〕一「北条・梶原に伝(つて)なきものは、位に進(すす)む事あたはず」
*歌舞伎・韓人漢文手管始(唐人殺し)〔1789〕三「こちの抱(かか)へは名山といふて、松の位の太夫職」

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