まんりき【万力】

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数え方(読み方)・単位

一挺 (いっちょう) 、一丁(いっちょう)、一台(いちだい)

解説

物を挟んで固定させる工具の一種で、「挺(丁)」「台」で数えます。

意味

①人力により綱を巻き上げる大きな轆轤(ろくろ)。重い物を引っぱったり、持ち上げたりする時に用いる。車地(しゃち)。
*雑俳・両面鏡〔1756〕「万力は四五人の声土蔵引」
*紅毛談〔1765〕下「まんりき、一間ほどなる木に鉄の棒を入れ機関あって其車をまわせば、中の鉄の棒出て、人力の及ばざる」
*和蘭通舶〔1805〕二「帆網ごとに滑車(マンリキ)を以す」
 
②船具の一つ。一端に鉄の鉤をとりつけた綱。荷物のあげおろしに使用する。鉤の緒(お)。
*和漢船用集〔1766〕一一・用具之部「万力(マンリキ) 同根緒かきの付たる綱也。此故に又かぎの緒と云。荷物上おろしに用る物」
 
③工作物を二個の口金の間にはさんで固定する工具。工作台に取りつけて用いる箱万力、自由に移動して用いる手万力などがある。口金の開閉は多くはねじをハンドルで回すことによって行なう。
*青い月曜日〔1965〜67〕〈開高健〉二・町工場「窓ぎわの仕事台に向い、万力に部品をはさんでヤスリを使っていると」
*試みの岸〔1969〜72〕〈小川国夫〉試みの岸「万力で緊められるようだっけ。ああいう夢もめずらしいなあ」

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