まるきぶね【丸木舟/独木舟】

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数え方(読み方)・単位

一艘 (いっそう) 、一本(いっぽん)

解説

1本の丸木からくりぬいた丸木舟は「本」でも数えます。

意味

①原木をくりぬいて造った刳舟(くりふね)。縄文時代以降鎌倉時代を通じて造られ、室町時代に複雑な構造船ができるまで舟の主体をなした。材質としては、カヤ・マツ・クスノキが多用された。形態は竹を割った形のもの(割竹型)と鰹節のように端部のとがったもの(鰹節型)などがある。堅牢なため、近世・近代に至るまで沿岸の小型漁船として一部で使用された。うつろ船。まるた船。くり船。
 
*羅葡日辞書〔1595〕「Gaulus 〈略〉Maruqibune (マルキブネ)」
*読本・椿説弓張月〔1807〜11〕続・三四回「たえて汀の独木船(マルキブネ)、ひとりうら見し国頭の宇郎の浜の小夜鵆」
*西蝦夷日誌〔1863〜64〕二「又従〓当所〓丸木船にて浜え下るに甚疾し、弁理也」
 
②丸木をくりぬいた舟に棚板や梁などを付加した船。
*和漢船用集〔1766〕五・江湖川船之部「肥前の丸木舟、其長さ三間半余、底ひらたく、両がは丸木のごとく、是もろくい高くして、片手に早緒をにぎり、片手漕にする、是を丸木こぎと云といへり」
*薩陽往返記事‐天保九年〔1838〕三月一〇日「上町湊より丸木船に乗て出船、加子弐人なり」
 
③「まるこぶね(丸子船)」の別称。

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