数え方(読み方)・単位
一個(いっこ)、一枚(いちまい)
解説
⇒ターゲット
意味
①弓・鉄砲などの発射練習をする時、目標とするもの。主として板・紙・布・革などでつくり、種々の形がある。ふつう、黒でまるく描き、中央に黒圏がある。
*日本書紀〔720〕天武五年正月「祿を置て西門の庭に射なへず、的(まと)に中たるひとには祿給ふこと差有り」
*十巻本和名類聚抄〔934頃〕二「的 説文云〓〈魚列反 万斗 俗用的字 音都歴反〉射的也 纂要云古者謂射的為侯〈或作〓 音与侯同〉以皮為的為鵠」
*名語記〔1275〕五「弓いる、まと、如何、まとは的也。まろければ、まどかといふべきを略して、まとといへる也」
②世間の関心の対象となるもの。物事のめあて、目標となるもの。
*平家物語〔13C前〕一一・勝浦「馬おろさんとせば、敵の的になって射られんず」
*人情本・貞操婦女八賢誌〔1834〜48頃〕初・一二回「生命を的(マト)に助けんと、いと大胆にも懐剣を、振り閃かして踊り入り」
*安愚楽鍋〔1871〜72〕〈仮名垣魯文〉三・上「はなし初からきく客に耳の明いたおかたがありゃア、それを的(マト)にしてはなしに実が入りやすが」
*鳥獣戯話〔1960〜62〕〈花田清輝〉一・一「数百年間にわたって論争のまとになってきたような問題にたいしては」
*彼の歩んだ道〔1965〕〈末川博〉三「中学校の校長というようなものは、〈略〉尊敬の的でもあり畏敬の的でもあった」
③紋所の名。①を図案化したもの。的、丸的に当り矢などがある。

