めんじょう【免状】

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数え方(読み方)・単位

一通(いっつう)、一枚 (いちまい)

解説

資格取得を証明・通知する内容を示す証書として扱う場合は「通」を用います。紙やカードとして扱う場合は「枚」で数えます。

意味

①赦免の旨をしるした文書。赦免状。
*源平盛衰記〔14C前〕九・康頼熊野詣「一通は太政入道の免状(メンジャウ)也」
*謡曲・春栄〔1435頃〕「若宮の別当のおん申しにより、囚人の免状ある間暫らくおん待ち候へ」
 
②朝廷、幕府、荘園領主などが年貢課役を免除することを認めた文書。免除状。免除帳。
*高野山文書‐応永一九年〔1412〕一二月一九日・三所十聴衆評定事書案(大日本古文書六・一三四六)「就中帯両所之免状之由、雖訴訟申」
*大乗院寺社雑事記‐長祿二年〔1458〕一一月一四日「守護方反銭事、色々御代官柚留木令申間、守護免状到来了」
 
③江戸時代、その年の納租額を明細に記して、領主から村方へ交付する文書。→免。
*経済録〔1729〕五・食貨「代官巡行して見たる通りを其領主に告て、領主より其年の免を定て、文書を民に下して租を徴す、是を免状といふ」
  
④「めんきょじょう(免許状)(1)」に同じ。
*松隣夜話〔1647頃〕上「降参の諸将に対面座し即座にて本領安堵の免状を給はる」
 
⑤「めんきょじょう(免許状)(2)」に同じ。
*太政官第二一四号‐明治五年〔1872〕八月二日・二三章(法令全書)「小学私塾は小学教科の免状あるもの私宅に於て教るを称すべし」
*仏和法律字彙〔1886〕〈藤林忠良・加太邦憲〉「BREVET. Menjo 免状」
*葬列〔1906〕〈石川啄木〉「文部省の検定試験を受けて、歴史科中等教員の免状を貰ふた」
*堺事件〔1914〕〈森鴎外〉「内地を旅行するには免状を持ってゐなくてはならない」
*沢氏の二人娘〔1935〕〈岸田国士〉二「僕も、やっと一等運転士の免状も取りましたし」

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