ミイラ【mirra/木乃伊】

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数え方(読み方)・単位

一体 (いったい) 、一点(いってん)

解説

はくせい(剥製)

意味

({ポルトガル}mirra {オランダ}mirre )

①エジプトなどで防腐剤として死体に詰めた薬品。樹脂で、香料、医薬などにも用いられた。没薬(もつやく)。

*伴天連記〔1610〜15頃〕「みいらと云油を持て参、是は諸病ふせぐ薬なりとて、ぜすきりしとのかうべにぬりたる其まなびに」
*大和本草〔1709〕六・人類「紅毛医の曰、みいらは木乃伊にあらずと云」
*随筆・むかしむかし物語〔1732頃〕「昔は六七十年以前、みいらと云薬夥敷はやる〈略〉痞疝気虚性を補ひ、脾胃を調へ気力を強し」
 
②(転じて)人間または動物の死体が腐敗せずに乾燥して固まり、もとの形に近い状態で残っているもの。サハラ地方などの乾燥地域で多く発見される天然のものと、エジプトなどで宗教上の信仰から、人間の死体にある処置を施して腐敗を防いで作った人工のものとがある。また、日本には、僧侶などを尊崇するため防腐・乾燥したもの、奥州藤原一族に見られるように密閉した棺内に保存したもの、砂地などで死蝋化したものなどがある。蜜人(みつじん・みちひと)。

*多識編〔1631〕五「木乃伊 美知比登南蛮今云美伊良」
*俳諧・江戸八百韻〔1678〕何袷「物一つ遠見の月に首かと〈安昌〉 木乃伊(ミイラ)こがるる山添の色〈言水〉」
*浮世草子・本朝桜陰比事〔1689〕二・九「是もつくる時節あって次第に身いらのごとく成、つゐに眠れるやうに命おはりぬ」
*書言字考節用集〔1717〕六「木乃伊 ミイラ 回回国所出者見〔本草 代酔編〕。蜜人 同」
*放浪記〔1928〜29〕〈林芙美子〉「極度の疲労困憊は、さながら生きてゐる、ミイラのやうだ」

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