みす【御簾】

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数え方(読み方)・単位

一枚(いちまい)

解説

意味

①「す(簾)」を敬い、また、丁寧にいう語。すだれ。
*宇津保物語〔970〜999頃〕蔵開中「みすには、浅黄にして、緑の綺(き)を端にはさしたり」
*栄花物語〔1028〜92頃〕初花・二「続きたる廊までみすいと青やかに懸け渡したるに」
*十訓抄〔1252〕六・実資焼新邸得賢人名事「火鉢なる火の翠簾(ミス)のへりに走りかかりけるが」
*虎明本狂言・枕物狂〔室町末〜近世初〕「御くるまの物みのみすを吹あげしひまより」
 
②特に、宮殿・神殿などに用いるすだれ。
 
③「ぬきす(貫簾)」を敬い、また、丁寧にいう語。
 
④「みすがみ(御簾紙)」の略。
*随筆・見た京物語〔1781〕「女郎鼻紙にみすを用ひず。皆のべなり」
 
⑤歌舞伎の大道具、御簾屋台(みすやたい)のすだれ。この上げおろしによって劇の進行に区切りをつける。
*歌舞伎・名歌徳三舛玉垣〔1801〕五立「ト唄に成、政澄扇を〓(かほ)へ当てる。きっかけにてみす降りる」

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