モール【mogol/莫臥児/莫臥爾】

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数え方(読み方)・単位

一本(いっぽん)

解説

飾り用のひものことで、「本」で数えます。

意味

①(インドのモゴル(ムガル)帝国時代の特産という)絹の紋織物の一種。繻子(しゅす)地に絵緯(えぬき)で模様を織り出し、これをからみ経(たていと)で押えたもの。もとは名物裂系の舶来のもので茶人などに愛好されたが、後これに似せたものが作られた。女帯地などに用いる。緯(よこいと)に金糸または銀糸を用いたものは特に金モール・銀モールと呼ばれた。モール織。

*談義本・当世花街談義〔1754〕品五「綾を衣て莫臥爾(モウル)をうちかけにし」
*洒落本・郭中掃除雑編〔1777〕「羽二重の白むく、もふるの丸くけ帯」
 
②金・銀のメッキを施した金属の細線をらせん状に巻いてつくった飾り糸。肩章や刺〓などに用いる。モール糸。
*青べか物語〔1960〕〈山本周五郎〉芦の中の一夜「かぶっている帽子には錆びて黒ずんだモールと、徽章が付いていた」
 
③糸に色のついた薄片を撚り合わせてけばを立てたもの。商店の装飾やクリスマスの飾りなどに用いる。
*上海〔1928〜31〕〈横光利一〉四「甲谷はまた宮子と組んで、モールの下で揺れ始めた男女の背中の中へ流れ込んだ」
*青の時代〔1950〕〈三島由紀夫〉九「降誕祭用の色とりどりのモールがひしめきあって吊されてゐた」

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