モザイク【mosaic】

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数え方(読み方)・単位

一面(いちめん)、一点(いってん)、一作品(ひとさくひん・いちさくひん)、一作(いっさく)

解説

床や壁にほどこされたものは「面」で、工芸品として数える場合は「点」「作品」「作」で数えます。モザイクタイルの取引単位は「才 (さい) 」です。

意味

①さまざまな色の石・釉陶・ガラス・貝殻・卵殻などの細片を並べて接着し、絵や模様を表わしたもの。また、そのような美術形式。古代ローマ、ビザンチンにおいて特に発達した。

*漫遊記程〔1877〕〈中井弘〉下「大石柱の奇麗盛華なる石画(モザイク)の精巧」
*明暗〔1916〕〈夏目漱石〉七五「自分の趣味に適ふ模細工(モザイック)で毎日埋めて行く彼は」
*がらくた博物館〔1975〕〈大庭みな子〉犬屋敷の女「ちょっとみると三白眼のような感じの聖母の画像はビザンチン風のモザイクで」
 
②一個の生物体に一つあるいはそれ以上の遺伝的に異なる形質が現われる現象。一種の奇形。主として動物について用いられる語。植物でこれにあたるキメラや斑入りはモザイクとは呼ばない。多く昆虫に見られる。たとえば、蝶や蛾で体の左右が明暗の対称的な色に分かれるなど。
 
③(比喩的に)いろいろなものが寄せ集まったもの。さまざまの種類の断片的な要素をひとつに集めて一望できるようにしたもの。
*旅‐昭和九年〔1934〕一一月号・秩父〈佐々木彦一郎〉「景観の砂漠とでも言ふべき無変化から景観のモザイックとでも言ふべき谷には入(い)って」
*芥川文学の魅力〔1954〜55〕〈中村真一郎〉一・四「芥川のモザイク制作は、素材や形式だけにとどまらず、人間の精神の働きの多くの仕方、意識の深さの多くの層を、次々と造形した」
 
④テレビなどの画面の一部を升目に区切って(1)のような形でぼかし、その部分の映像がはっきりとは見えないようにする処理。

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