むし/ムシ【虫】

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数え方(読み方)・単位

一匹(いっぴき)

解説

通常は「匹」で数えます。貴重な種類・個体の場合、専門的に「頭」で数えることがあります。

意味

①小さな動物。人・獣・鳥・魚・貝など以外の小動物の総称。主に昆虫類をさしていうことが多い。

*日本書紀〔720〕仁徳二二年正月・歌謡「夏務始(ムシ)の〓(ひむし)の衣二重着て隠み宿りは豈良くもあらず」
*万葉集〔8C後〕三・三四八「この世にし楽しくあらば来む世には虫に鳥にも吾れはなりなむ〈大伴旅人〉」
*地蔵十輪経元慶七年点〔883〕四「一々の麻の粒に皆虫(ムシ)生ずること有るに」
*十巻本和名類聚抄〔934頃〕八「虫 爾雅云有足曰虫〈直弓反〉無足曰豸〈他爾反 上声之重〉唐韻云虫〈与蟲通用 和名无之〉鱗介惣名也」
*宇治拾遺物語〔1221頃〕三・一六「六十ばかりの女のありけるが、虫打とりてゐたりけるに」
 
②特に、美しい声で鳴くもの。鳴き声を聞いて楽しむ虫。秋鳴く虫の総称。鈴虫、松虫、蟋蟀(こおろぎ)など。《季・秋》
*阿波国文庫旧蔵本伊勢物語〔10C前〕N「外の方を見出して臥したるに、前栽の中に、むしの声なきければ」
*蜻蛉日記〔974頃〕上・康保元年「ひとむらすすきむしの音のとのみぞいはるる」

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