むしろ【筵/蓆/席/莚】

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数え方(読み方)・単位

一枚 (いちまい) 、一片 (ひとひら)

解説

薄いものなので「枚」で数えます。

助数詞・単位の「片 (ひら) 」は、古くは紙・葉・筵 (むしろ) などを数えた語です。

意味

①藺(い)・竹・藁(わら)・蒲(がま)などで編んで作った敷物の総称。平安・鎌倉期は屋内用であったが、畳の普及後は屋外用となった。今はもっぱら藁筵(わらむしろ)をいう。筵薦(むしろごも)。

*日本書紀〔720〕仁徳四〇年二月・歌謡「梯立の さがしき山も 我妹子と 二人越ゆれば やす武志呂(ムシロ)かも」
*霊異記〔810〜824〕下・三〇「床を立て、〓(ムシロ)を敷き、食を備(まう)け令む。〈真福寺本訓釈 席 ムシロ〉」
*後撰和歌集〔951〜953頃〕羇旅・一三六四「草枕紅葉むしろにかへたらば心をくだく物ならましや〈宇多天皇〉」
*地方凡例録〔1794〕三「つぼ刈稲舂法道具縄筵など持たせ、村境へさし出し候」
*尋常小学読本〔1887〕〈文部省〉三「この籾をむしろにひろげ、よく日にほし、それをすりうすにてひき」
 
②転じて、人々が寄り集まり、すわって、風雅な遊びや法事などをする場所。えん。

*今鏡〔1170〕三・虫の音「女院は法皇の御病のむしろに御髪剃させ給へりき」
*正法眼蔵〔1231〜53〕行持上「新戒晩進のおのれとしては、むしろのすゑを接するたより、なほまれなるがごとし」
*徒然草〔1331頃〕一六七「一道にたづさはる人、あらぬ道のむしろにのぞみて」
*仮名草子・尤双紙〔1632〕上・一「ながき物のしなじな〈略〉公家の酒盛、連歌席(ムシロ)」
*藪の鶯〔1888〕〈三宅花圃〉一二「紅葉館と聞えしは、貴顕富豪宴游の筵(ムシロ)を開くその為には、此東京に二とは下らぬ」

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