なべ【鍋】

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数え方(読み方)・単位

一個(いっこ)、一枚 (いちまい) 、一つ(ひとつ)、一口 (いっこう)

解説

形状によりますが、原則として「個」「つ」で数え、平面的なものは「枚」でも数えます。電気製品の鍋は「台」で数えることがあります。また、古くは口の広い用具を表す「口 (こう) 」でも鍋を数えました。
⇒なべりょうり(鍋料理)

意味

①(肴(な)を煮る瓮(へ)の意)食物を煮たりいったりいためたりする器。金属製または陶器製で、ふつう円形で釜よりも底が浅く、蓋・把手・つるなどをつける。

*伊勢物語〔10C前〕一二〇「近江なる筑摩の祭とくせなんつれなき人のなべの数見む」
*打聞集〔1134頃〕三井寺事「鯉骨鱗見は蓮花のしほみたるあさやかなるを鍋(ナヘ)に入て煮喰散たり」
*雑俳・柳多留‐二七〔1798〕「鍋の数かふって顔に火がもへる」
 
②「なべりょうり(鍋料理)」の略。
*当世書生気質〔1885〜86〕〈坪内逍遙〉二「ヲイ姉さん、鍋(ナベ)を二人前に酒だ」
 
③子どもの育ちにくい家で、生児の健康を念じてつける人名。また、埼玉県では(1)に入れた湯で産湯をつかわせ、(1)をかぶらせると丈夫に育つという俗信がある。
 
④江戸時代、搗米屋の庭に米のないことをいう語。
*稲の穂(大阪市史五)〔1842〜幕末頃〕「〓米屋庭に米のなきをナベと言」
 
⑤女中や下女をいう俗語。おなべ。
*雑俳・柳多留‐一五〔1780〕「此ぬしなべとあるたらい馬につけ」
*黄表紙・嗚呼奇々羅金鶏〔1789〕「どこの馬の骨かまだ知れもせぬに、さりとは尻の早いなべなり」

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