ながや【長屋/長家】

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数え方(読み方)・単位

一棟 (ひとむね) 、一棟 (いっとう) 、一軒 (いっけん)

解説

広く住宅について、「戸」は建設・売買の対象となる住宅数を数える語です。「軒」は建物全般を数える語です。「棟」は戸建住宅よりもマンションなどの大型住宅を指して数えることが多いようです。高級感を出すために、不動産業者が邸宅の「邸」を用いて戸建住宅を数えることもあります。
⇒じゅうたく(住宅)

意味

①細長い形に建てた一軒の家屋。棟(むね)を長く造った家。上代の寺院では、いくつにもしきって僧尼の坊とした。

*万葉集〔8C後〕一六・三八二二「橘の寺の長屋(ながや)に吾が率寝(ゐね)し童女(うなゐ)放髪(はなり)は髪上げつらむか〈作者未詳〉」
*宇津保物語〔970〜999頃〕藤原の君「住み給ふ屋は、三間の茅屋。〈略〉巡りは、檜垣・ながや一つ・侍・小舎人所」
*源氏物語〔1001〜14頃〕夕顔「つれづれなるままに南のはじとみあるながやにわたりきつつ」
 
②長い一棟の建物をいくつにも区切り、一区切りごとに一戸とした住宅。武家屋敷のものには下級武士や中間(ちゅうげん)などが住み、町家では多くこれを貸家とする。棟割長屋。

*長宗我部氏掟書〔1596〕掟・七条「侍中家居、身上相応之家作仕、表向塀長屋見苦敷無様に仕」
*仮名草子・仁勢物語〔1639〜40頃〕下・五八「をかし、心つきて酒ばかり好みける男、ながやに住て居りけり」
*読本・椿説弓張月〔1807〜11〕続・四二回「便屋(ゐま)耳房(ナガヤ)、一宇も残らず灰燼となりしかば」
*初すがた〔1900〕〈小杉天外〉七「半町と行かぬに、右側に三軒建の長家がある」

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