なまえ【名前】

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数え方(読み方)・単位

一つ(ひとつ)

解説

意味

①人の氏名。また、姓に対しての名。
*浮世草子・世間手代気質〔1730〕三・二「身も好た端商止むる心底で、則ち自今名前(ナマヘ)をかへても、たてり商(あきなひ)をせまいといふ」
*滑稽本・浮世床〔1813〜23〕二・下「他(ひと)の名前(ナメヘ)にして、内証はてんでんが持居(もって)るのス」
*交易問答〔1869〕〈加藤弘之〉上「才助といふ奴は名前にも似合ん、気のきかない野郎だと」
*魔風恋風〔1903〕〈小杉天外〉前・入院科「お姓名(ナマヘ)を伺ひましたけれど、仰有らないんですもの」
 
②一般に、物や事柄の名。呼称。
*細君〔1889〕〈坪内逍遙〉三「邸の名前を出さずに済むなら、それほど都合な事はない」
*落語・躰内旅行〔1897〕〈三代目三遊亭円遊〉「本町四丁目の薬種店で名前をウルコリといふ有名の薬種店」
*倫敦塔〔1905〕〈夏目漱石〉「塔と云ふは単に名前(ナマヘ)のみで」
*物理学と感覚〔1917〕〈寺田寅彦〉「因習の惰性で今日でも音響学といふ名前が物理学の中に存して居る」
 
③名高いこと。また、よい評判。名声。名誉。
*歌舞伎・盲長屋梅加賀鳶〔1886〕二幕「八丁四方の持場へ来て縄張内をあらされちゃあ、屋敷の名前(ナマヘ)にかかはるから」
*花間鶯〔1887〜88〕〈末広鉄腸〉下・九「一同は兼て世間に名前のある国野と知り」
 
④表向きの名義。名目。
*浄瑠璃・井筒業平河内通〔1720〕二「表むきの名まへは祖母が夫、かんじんの正味はそなたの殿御」
*良人の自白〔1904〜06〕〈木下尚江〉後・九・三「此の家も地所も私の名前でせう」

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