なっとう【納豆】

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数え方(読み方)・単位

一粒 (ひとつぶ) 、一個(いっこ)、一パック(いちぱっく・ひとぱっく・わんぱっく)、一箱 (ひとはこ) 、一本(いっぽん)

解説

納豆の個々の豆は「粒」で数えます。小売単位は、容器に応じて「個」「パック」「箱」など。筒状の藁苞 (わらづと) に包んで売られているものは「本」でも数えます。

意味

①細菌の酵素を利用した大豆の加工食品で、乾燥した塩辛納豆と、糸引納豆との二種がある。なっと。

(イ)塩辛納豆は蒸した大豆にこうじ菌を接種してこうじ豆を作り、塩水にひたして発酵させてから乾燥したもの。古くから寺院の食物として作られ、浜名納豆・一休納豆・大徳寺納豆・唐納豆・寺納豆などの称がある。→寺納豆。

*新猿楽記〔1061〜65頃〕「精進物者、〈略〉春塩辛納豆」
*庭訓往来〔1394〜1428頃〕「納豆・炒豆」
*文明本節用集〔室町中〕「納豆 ナットウ」
*殿中申次記〔15C末〜16C中か〕「十二月八日〈略〉一、納豆、五十、〈例年進〓之〉、星輪院」
 
(ロ)糸引納豆は蒸し大豆を藁苞(わらづと)などに包み、適温の中で、納豆菌を繁殖させて発酵させたもの。豆の表面の粘りと独特の風味があり、醤油や辛子を加えて練り、飯にかけたり納豆汁にしたりして食べる。まめなっとう。《季・冬》
*俳諧・虚栗〔1683〕下「落葉をくだくや納豆打つ寒夜〈才丸〉」
*雑俳・二柱〔1743頃〕「納豆と座頭は糸を引がよい」
*談義本・世間万病回春〔1771〕五・時山医評「納豆(ナットフ)が上手になりて又売やうも功者になれば」
*滑稽本・浮世風呂〔1809〜13〕四・下「何事も気の早いことさ。納豆(ナットウ)を見なせへ。わしらは冬でなくては食ねへもんだと心得居るに」
 
②(寺納豆が、檀家への年玉として贈られたところから)寺の年玉。また、寺からの歳暮。
*雑俳・柳多留‐二四〔1791〕「納豆へちりにくはしき所化が付き」
 
③甘納豆(あまなっとう)をいう。

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