なぞ【謎】

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数え方(読み方)・単位

一つ(ひとつ)

解説

意味

(「何ぞ」の意から。「なぞなぞ」の略)
 
①「なぞなぞ(謎謎)(1)」に同じ。
*運歩色葉集〔1548〕「謎 ナゾ」
*日葡辞書〔1603〜04〕「Nazo (ナゾ)〈訳〉言葉や文書や記号による判じ物」
*俳諧・諸国独吟集〔1672〕「あどなきも誠のなぞもとりどりに」
*滑稽本・浮世風呂〔1809〜13〕前・下「ナント弁慶。何曾(ナゾ)をかけべいが解ぐ気は無かどさ」
*随筆・守貞漫稿〔1837〜53〕二五「謎の字を用ふ、なぞと訓ず、〈略〉其謎の一左に記す、或人天王寺の塔とかけたり、〈略〉忽ち三絃をひきて『天王寺の塔とかけては、ハヱハヱ虎屋の饅頭と解くわいな解くわいな、とうで五じうじゃなひかいな』」
 
②「なぞなぞ(謎謎)(2)」に同じ。
*歌舞伎・日月星享和政談(延命院)〔1878〕六幕「一ぺい呑ましてくれろといふなら、小屋へ帰って手めへ達が呑む位な酒は只やる、謎(ナゾ)では事が分からねえ」
*当世書生気質〔1885〜86〕〈坪内逍遙〉九「上見れば及ばぬ事の多いといふ。むかしの謎(ナゾ)かは知らざれども」
 
③意義不明でたやすく解釈のできにくいこと。わかりにくい不思議なこと。また、そのことばや事柄。
*即興詩人〔1901〕〈森鴎外訳〉蘇生「自然は謎語(ナゾ)の鉤鎖(くさり)にして」
*永日小品〔1909〕〈夏目漱石〉モナリサ「モナリサの唇には女性の謎(ナゾ)がある」
*現代経済を考える〔1973〕〈伊東光晴〉〓・二「日本にくらべ生産性の水準がとび抜けて高いとは、どんなことをしても言えないフランスが、これだけの老後保障が実現できている謎は何であろうか」
*地を潤すもの〔1976〕〈曾野綾子〉二・一「今でも、それは謎に包まれている」

語源

ナニゾの中略〔類聚名物考・俚言集覧・話の大事典=日置昌一〕。何字の義〔俚言集覧〕。ナンドの訛り〔一話一言〕。何々の義〔和訓栞〕。何人ぞの転〔話の大事典=日置昌一〕。

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