にげみず【逃げ水】

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数え方(読み方)・単位

一つ(ひとつ)

解説

通常、数える対象ではありませんが、水溜 (みずた) まりのように見えることもあるため、「つ」で数える場合もあります。

意味

①川の水が次第に地下にしみ通り、やがて川が消えている現象。
*春園〔1937〜38〕〈横光利一〉「残雪の底から逃げ水の流れる音も聞えて来る」
 
②春や夏のよく晴れた日、地面が異常に熱せられて水蒸気が立ち、水たまりあるいは流水のように見える現象。近づくと水たまりも先の方へ移って、逃げるようにみえる。武蔵野の名物とされた。地鏡。《季・春》
*散木奇歌集〔1128頃〕雑上「東路に有といふなるにげ水のにげのがれてもよをすぐすかな」
*雑俳・柳多留‐九〔1774〕「にげ水をおっつまくっつ家を建て」
*人情本・明烏後正夢〔1821〜24〕五・二四回「按ずるに、これは武蔵野の迯水(ニゲミヅ)なんどの類にして」

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